本日2022年4月15日を私はいささか緊張しながら迎えました。2022年「視点」の入選の発表があるからです。今年は郵便が届いていません。去年まではネットにでるのは数日後でしたので、期待せずにPCを開けたら出ていました。
結果、一覧の最後(北海道から沖縄の順番)にありました。「山本英夫 ミサイル基地建設が進む森と里」。今回の私の作品は東京展のみの展示となります。
今年の作品をどうするか、2転3転してしまいました。結果、締め切り直前にでかけた石垣島の問題をまとめました。12月にも行っていたので、この2回の撮影からまとめました。私はこれまで辺野古・沖縄島での撮影から作品化してきたので、石垣島を主題にしたのは初めてでした。これまでの「視点」では一枚も石垣島を対象にした作品はなかったかと思います。那覇から石垣島まで約350kmの島で何が起きているのか。まだまださわりでしかありませんが、現在「島嶼防衛」なる中国との戦争態勢が造られています。
今回は視覚化しやすい基地建設が進んでいる森と里を描きました。ご覧いただければ幸いです。この森と里から戦争が始ってしまえば、一気に日本全体が戦争に組み込まれていきます。
今年の「視点賞」は松本アキラ様の「2022年終末時計100秒」です。入選作にはどんなものがあるのか、タイトルだけでは十分にわかりませんが、長崎の黒崎晴生様の「ダムの底には沈まないー石木ダム反対」もあるようです。私も撮りに行った場所であり、興味深い作品だと思っています。
「視点」が面白いのは、ただ美しいとかではありません。フォトグラファーが何をどうみているのかを楽しめる作品だということです。リアリズムといいますが、ただの観察じゃない、視点が問われるのです。
その意味では、私の作品は、全然詰めが甘く、課題がたくさんあると思っています。自分でも皆さんの作品を見ることは、大いに勉強になります。
東京展は、6月7日(火)から13日(月)東京都美術館です。2階第4展示室。9:30-17:30(最終日:14:30) 入場料:500円、学生300円。
主催:日本リアリズム写真集団/2022「視点」委員会
http//www.jrp.gr.jp Email:jrp@jrp.gr.jp
◎私の作品が入選したのは2011年(この年から出展しました)-14年の4回(東京時代)、18年-19年、21年、(20年は落ちました)22年(沖縄時代)の8回となります。東京から沖縄を撮っていたのと、沖縄にいて、沖縄を撮っている今とは、かなり違います。詳しくはどこかで書きたいと思います。