山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

ダイズに花が咲く

2013-08-08 17:25:01 | 農作業

 今日は田んぼの土手草の始末の最終日。ようやく夏らしくなった天候の元、大汗を流しながら肥料袋に詰めて道路まで運び軽トラに積み込む。昨年までは、乾燥してから燃やしたのだがそれも、暑くて大変。刈り取った草と、休耕田で抜き取った雑草を積み上げ2年も置けば立派な堆肥になるのではないかと思っての作業だ。気温が上がるとさすがにウグイスは元気がないが、代わりにセミが降るように鳴いている。そして、田の作業でこの季節はアブの襲撃に悩まされる。以前は半そでのTシャツで作業したこともあるが、アブがまとわりついてたまらない。今は、長袖のシャツに「腕抜き」をして、網つきの帽子をかぶって、ほとんど露出部分の内容にして作業をしている。そのため、余計に汗をかくことになる。この作業を半日やると2㌔位体重が落ちるが、一杯やれば元に戻ってしまう。ようやく田の土手草の始末を終え、休耕田に植えたダイズの2回目の除草にかかる。7月はじめに1回やっているのだが、またかなり伸びてきている。1回やってるので、総量はたいしたものではない。作業をしながらダイズの様子を見ると、背丈はかなり大きくなっていて小さな紫色の花が咲いている。実の割には小さい花だなと思いながら撮影しておいた。


『実朝の首』=葉室麟著

2013-08-08 07:30:49 | 読書

 葉室麟の『実朝の首』を読んだ。実朝は言わずと知れた鎌倉幕府の3代将軍であり、建保7年(1219年)元旦、鎌倉・鶴岡八幡宮の境内で、甥の公暁に暗殺された。本書では、その背後に北条や三浦の影があり、公暁は三浦義村に殺されてしまう。混乱の中、少年。弥源太は実朝の首を持って逃げる。権威失墜を恐れる幕府では、尼将軍・北条政子が悲痛な深謀を巡らせていた。鎌倉幕府は、実朝亡き後滅亡に至るまで、武家政権でありながら、京から皇族将軍を迎え続ける。「将軍の座をめぐっての争乱をなくしたいという、実朝の夢がかなったということになるかもしれない」と作者はくくっている。

 また、著者は「文庫版あとがき」の中で、「ものいわぬ 四方のけだもの すらだにも あわれなるかな 親の子を思ふ」という実朝の和歌をかかげ、「『実朝の首』が求めたのは『愛』だった。そんな気がしている。」と書いている。著者が、この本で書きたかったのはこあたりではなかろうかと思った。

 『実朝の首』は2007年7月新人物往来社から単行本として刊行され、2010年(平成22年)角川文庫として出版された。