山クジラの田舎暮らし

岩手県北の田舎に生息する「山クジラ」です。定年後の田舎暮らしや趣味の山行きのことなど、発信していきます。

『三国志』第2巻=吉川英治著

2013-08-09 08:59:45 | 読書

 吉川英治の『三国志』を吉川英治全集第27巻で読んだ。第2巻では「臣道の巻」(つづき)、「孔明の巻」、「赤壁の巻」、「望蜀の巻」が掲載されている。

 劉備の謀臣であり軍師となった諸葛亮孔明の出蘆、そして曹操を迎えての赤壁のたたかいなど、三国志中最も華やかで、息詰まるような展開を続ける巻である。この巻は、蜀を支配しようとして劉備軍が蜀に入るが、「劉璋を殺してでも」という周辺に対し、相変わらず「そこまでしては」と迷う劉備。仁君なのか優柔不断なのか劉備玄徳という人物の良くわからない面がここでも書かれている。

 全集が刊行されたのが1966年だから、『三国志』が執筆されたのは、相当前のことになるのだろう。やはり吉川『三国志』においては文体が古く、決して読みやすいとは言えないが文学としての香り高さを持っている。


10ケ月になった孫

2013-08-09 07:04:27 | 日記

 カナダにいる次男の子ども(我々の孫)の写真が届いた。昨年の10月の生まれなので、現在10ケ月。ちゃんとお座りが出来るようになっている。歩きはじめるまでもう少しというところだろう。勤め先の予定では3歳までカナダで過ごすことになるので、いわゆる「帰国子女」ということになるのだろうが、日本語の他、英語やフランス語もしゃべる「バイリンガル」になって帰ってくるのだろうか。こうした国際的な交流が、世界を本当に平和に導く力になってくれればいいと思う。

 それにつけても、自民党の麻生氏のように「ナチスに学べ」などという発言は絶対に許せない。また、内閣法制局長官に「現行憲法下で集団自衛権行使は可能」という見解を持った人物をすえたのは、憲法9条をなし崩し的に変え、最終的には明文改憲に踏み出そうという魂胆だろうが、国民の多数はそんなことは望んでいない。安倍内閣は参院でも多数をしめ、国会内では「ねじれ」はなくなったかもしれないが、国民との「ねじれ」はますます深刻だ。