帯状疱疹ワクチンの定期接種化及び助成制度の創設を求める意見書(案)
帯状疱疹は、過去に、水痘(水ぼうそう)に罹患した人が、加齢や過労、ストレスなどによる免疫力の低下に伴い、体内に潜伏していた帯状疱疹ウイルスが再活性化し、発症するものである。
2016年(平成28年)6月から、国においては、予防接種法にもとづく帯状疱疹ワクチンの定期接種化を検討しているものの、同法の対象にするとの結論には、いまだに至っていない。
日本人は、50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症するとの推計があり、神経の損傷により、痛みがつづく帯状疱疹後神経痛に加え、顔面神経麻痺、角膜炎や難聴など、目や耳に健康被害が及ぶこともある。
かかる帯状疱疹の発症予防のためには、ワクチンが有効とされているが、費用が高額になることから、接種を断念する高齢者も少なくない。
よって、市町村ごとの格差が生じることのないよう、帯状疱疹ワクチンの予防接種法にもとづく定期接種化の実施と接種への助成制度を創設するよう、強く要望する。
以上、地方自治法 第99条の規定により、意見書を提出する。
令和5年12月 日
京都府京丹波町議会
提出先
衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、財務大臣、厚生労働大臣