タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹林や自然と共に生きる」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

CPAP(シーパップ)

2022年12月04日 | 徒然なるままに

ボクが睡眠時無呼吸症候群の診断を受けてから7年になります。睡眠時無呼吸症候群というのは、睡眠中に何度も呼吸が止まる病気です。 医学的には、10秒以上息が止まる状態を無呼吸といい、平均して1時間に5回以上、睡眠中に無呼吸が見られる場合はこの疾患と診断されます。

7年前のこと。女房に「アナタ、呼吸が止まっているわよ」「いびきが止まるのよ」「しばらくしてプハーッってとても苦しそうよ」って何度も言われるようになり、ボク的にはまったく自覚はなかったんですが、ネットで検索して長岡市内で睡眠時無呼吸症候群の看板を掲げていたK医院を受診することにしました。

一晩機械を装着して検査してボク自身の睡眠を解析したのですが、翌日にその結果を見ながらお医者さんに言われました。「重症の睡眠時無呼吸症候群です」「夜中に首を絞められているような状況です」と。ボクは立派な病人だったわけですね。

ボク自身、それまでの人生で「自分のいびきがうるさい」という自覚はありました。職場の旅行で同僚と同室になったりすると、「八百政のいびきがうるさくて眠れなかったよ」って言われましたし、夜中に「うるさいわよっ!」って、女房に鼻をつままれることもありました。特に飲酒した後のいびきがひどかったですね。

ボクの父もそうでした。父はよく夕食後に椅子に座ってテレビを見ながらうたた寝し、大きないびきをかいて家族の顰蹙を買っていました。そして今思い返すと、時々睡眠が止まっていたのは間違いありません。父は肥満体でしたし、高血圧症もありました。ボク自身、いびきがうるさいのは「遺伝だからしょうがないよね」って思っていたのです。

お医者さんから睡眠時無呼吸症候群の診断のお墨付きをいただいたボクは、CPAP(シーパップ)という機械を使って治療を開始することになりました。CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)というのは、機械で圧力をかけた空気を鼻から気道(空気の通り道)に送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防止する治療法です。

はい。こんな器具をつけて毎日眠るのですよ。見た目は悪く、息子や娘には「まるで人工呼吸器をつけている寝たきり老人のようだ」と揶揄される始末です。ですが、ボクの睡眠は劇的に改善しました。ちょっとオーバーに聞こえるかもしれませんが、「CPAPの装着後5秒で深い眠りに陥る」って感じがピッタリです。

かれこれ7年。ボクはCPAPのおかげで、(機械装着時には)いびきをかかなくなり、無呼吸も止まりました。そして何より、睡眠が深くなりました。特に飲酒した翌日にも爽快で、二日酔いも口が渇いたりして不快な状況もほとんどなくなりました。「あ~よく眠った」って感じが毎日続いています。その代わり、いつもCPAPと一緒です。旅行に行く時も、荷物の中にはCPAPです。そして3か月に1回、K医院に通って主治医の診察を受け、機械のレンタル料を支払います。保険適用なのはありがたいですね。

今考えるのは、父のことです。父は70代半ばで突然の心筋梗塞で亡くなったのですが、間違いなく今のボクと同じく睡眠時無呼吸だったと思います。夜間早朝の突然死もこれが原因のひとつと考えられているそうですし、低酸素→無酸素→酸素欠乏による致死的不整脈の発生が死亡に繋がることを考えると、「父もCPAPで治療をしていればもう少し長生きできたんじゃないかなぁ…」と思うのです。

「いびきや無呼吸を指摘される」「睡眠が浅い気がする」「昼間に眠くなる」「肥満である」「血圧が高い」そんな方は、睡眠時無呼吸症候群の検査を1度受けてみてはいかがでしょうか?診断が出ても、お酒も飲めますし、マラソンもできますし、卓球もできますよ。

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