5月6日 初めての?山登り より続きです。
昼食を終えると、三脚を展開して滝の撮影を開始。陽当たりのいい斜面なので、シャッタースピードを落とすのは難しい。PLフィルターにNDフィルターを重ね、1/2秒程度までシャッター速度を落とす。
新緑に囲まれた渓谷の写真は、緑がかって見えてしまう。なかなかいい感じにならない。綺麗な滝なのだが、撮り方が分からないといった感じだろうか。まだまだ自分の引き出しが少ないことを痛感する。
メインの滝の脇にもう一つ小さな滝。別の流れが滝となって合流する。小さな夫婦滝といった感じだろうか。
名残惜しいが滝を後にして、沢を少し遡り、登山道に戻る。沢と道の合流地点にはワサビ田。山荘しらさのマネージャーの話によれば、白猪谷から昇って来た道は、この地点でシラサ峠行きと子持権現行きとに分岐することになる。子持権現行きの道は廃道になっていると言っていた。もう少し注意していれば道を見つけられたかも。
登山道は沢から離れて下っていく。途中見つけたいろいろな花を撮影しながらの、ゆっくり楽しい道のりだった。
登山道から林道に降りたのは14時半。少し歩いて再び登山道へ。もう一度林道に出てバンガローを通過すると、今度は渓谷沿いの遊歩道。
シャクナゲが残る気持ちのいい遊歩道を歩く。生憎シャクナゲの花は写真に向いた場所になく、いい絵が撮れなかったが、美しい水の渓谷、心地よい水音。ここを歩くだけで、ここまでやってきた甲斐があったと思える。
渓谷沿いに咲くキツヅジ。水辺に咲いている二人とも喜んで近づき、流れをバックに撮影する。写し終わるたびに「今日はこれで十分」と言いながら、次の花を見るとやっぱり撮影してしまう。
一人の時は、これほど花にこだわったことはなかったが、やはりKENさんと一緒のせいだろうか。KENさんの写した後を追いかけるだけでなく、自分でもいい絵を探している。これが本当に楽しい。
車を停めておいた白猪谷遊歩道入口に着いたのは16時近く。降りるだけなら2時間足らずの道程を、食事しながらとはいえ4時間近くをかけて歩いたことになる。それだけこの道を楽しんだわけだ。
私の車でシラサ峠まで戻る。山荘しらさの前で小休止していると、山荘のマネージャーが施錠の為出て来たので、改めて情報の礼を言って、帰路に着く。
KENさんはスカイラインを帰るかと思ったら、私と同じく瓶ケ森林道を東に向いて走る。もう一ケ所アケボノツツジのポイントを教えてくれるというのである。来るときには気づかなかったのだが。寒風茶屋まであと少しというところで、アケボノツヅジの群生が目に入る。東から来たら気付かない場所である。ここでも花は十分な数ではないが、楽しめる場所だった。
しばらく同じ方向に走り、裏寒風に回るというKENさんとわかれて、後はまっすぐ帰路に。
帰宅したのは19時半。片道3時間近く走った遠征だが、今までとは違う充実感のある一日だった。滝巡りでない遠征もいいものだ。いい道連れがあってのことだが。
339km 18,757歩 心地よい疲れと、撮った写真の整理の大変さに思いを残しながら、早々に眠りにつくのだった。