Hirakata turezure 四季のなにわ

あるとき、ときどき、いろんな思いをふっと向ける事柄があります。

伊吹山

2016年07月02日 | 日記
伊吹山


月めくっていたのに気がつく間もなくカレンダーは後半の6枚を残すのみとなってしまった。
熊本地震の後、日本の天気は二十四節季の言い伝えどおり梅雨入りし、各地に大雨の被害までもたらしてしまっている。

平成26年の消費増税以降、消費マインドは回復せぬまま推移し、軽自動車の増税、燃費問題等々が重なり今年の新車販売台数が500万台を下回る予想がこの時期に、巷にもう出てしまった。

そんな思いを巡らせながら上り新幹線の車窓を何気なく見つめていたら雄大な単独峰が左車窓から新幹線を追尾してきた。

「伊吹山」である。動画、麓の景色と見比べて欲しい。その雄大さに圧倒される。東海道新幹線から見られる山としては富士に次いで存在感を見せてくれるのである。新幹線に近いこともあり、関ケ原に多い降雪や霧が出ない限りそのご尊顔を覗かせて頂けるのである。E席は上り、下りとも特等席となる。

 その肩書も多く、日本百名山、新・花の百名山、一等三角点百名山、関西百名山、近畿百名山、ぎふ百山等、多くのタイトルを保有している。

毎週見ている大河ドラマ「真田幸村」に出てくる西軍、石田治部少輔三成は関ケ原の戦いの後、この山に逃げ込んだ。この山を見るたびに小説『徳川家康』に行きつき、関ケ原の戦いの編を思い出すのである。

そういえば来月、8月11日、木曜日は新設された「山の日」が初めて登場する。この伊吹にはスキー場も存在していたが、南斜面のゲレンデ、暖冬による降雪量の減少、経営母体の鉄道会社の経営縮小でもうだいぶ以前にリフトも撤去されている・・・リフト事故で深夜にゲレンデ小屋に入ったこともまた思い出す・・・伊吹山が車窓から消え去った後も瞑想はまだ駆け巡る。

間もなく名古屋到着の車内アナウンスが瞑想を打ち切って入ってきた。時計は10時前になっている。