以前このブログで枚方牧野にある関西歯科大学舎について触れたことがある。
昭和4年に竣工し、現在でも使用されているようだが、この同じ年に建設された大学の学舎が大阪市内天六にある。
関大天六学舎である。
竣工からどちらも85年となる。関大天六学舎は戦後多くの勤労学生(二部)を受け入れ社会に送り出し、多くの企業のリーダーを輩出してきた。
時代は移り、少子化の時代を迎え、二部制そのものを存続させる必要がなくなってしまった。
そんな理由も一つとなって、今秋でこの関大天六学舎が売却解体され梅田近辺に移転することになったと少し前の新聞に掲載された。
それまでの間、民間の要請に答えられ学舎の一部を解放されていると聞く。
動画を撮らして頂いた日は一般財団法人日本自動車査定協会大阪府支所が行う査定士の研修が開催されていた。
お許しを得て、教室に入れて頂いた。
。プロジェクターなどの近代的な装備はないが高天井で、奥行があって勤労学生のエネルギーをしみこませたような教室は85年の歴史を感じさせる教室であった。
帰途、正面玄関前の大きな くすのき で多くの蝉が鳴いていた。
『学ぶ志を 胸一杯に 詰め込んて 走る廊下に 蝉も鳴きたる 』(柳子)