ポチが我が家にやって来たのは2001年9月23日。
あれからもうすぐ18年。
その間、私は転勤で幕張にいったり、ニュージーランド、東京で暮らしたりと、都合9年近くポチとは離れて暮らしていた。
小さいときから社宅だった私は、犬を飼うのが夢で、父母が家を構えて1年がたつとき、犬を飼いたいといった。
茶色で耳が垂れた雑種を飼う、という思い通り保護犬を引き取った。
耳は立って垂れ耳でなくなってしまったけれど。
5年くらい前にポチとの老後を過ごすためにも高知に戻り、今までの時間を取り戻すように休日は一緒に出かけた。
シニアと言われる15歳を過ぎても元気に走り回っていて、歳の割には元気やねぇと道行く方たちにもよく言われた。
だから、ずっと元気なんだと錯覚してしまっていた。
4月になって、急に食欲もなくなり、足もふらつくようになった。
犬は1年で5歳、年をとるから、一番若かったポチがいまは一番の長老。
老いていくという当たり前のことは、わかっていたことなのにわかってなかった。
ずっとずっと元気なんだと思っていた。
いま、日々弱っていくポチを見て、どんなに元気でも必ず老いるんだということを感じている。
ついこの間まで散歩の時間になるとじぃーっと家のなかを見て待っていたのに、もうそのポチはみられない。
つらそうにいるポチを見ると、早く楽にしてあげたいという思いと、まだ逝かないでという思いが交錯する。
ただただいまは、ありがとうという思い。
そしてとてもいとおしい。