医療ミスは、確かに分からない・・・ 【久坂部 羊著 糾弾】

手術後、患者の容態が急変。どうしようもないものなのか、医師のミスなのか・・・。医師でないと分かりません。

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	糾弾 (朝日文庫)
	朝日新聞出版

■自ら賠償を申し出る

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新聞に、医師・三木達志が、手術でミスを犯したことを認め、遺族に1700万円の賠償金を支払った旨の記事が掲載されていた。
医療ジャーナリストの菊川綾乃はこの「美談」に感心し、関心を寄せる綾乃。
三木の取材を始めるとまもなく、「あれは殺人だった」という手紙が舞い込む。
この話は美談なのか、それとも・・・。
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■手術の中身は分からない

数ヶ月前でしたっけ、関東のとある病院の医師が執刀した患者が、その後何人も死亡していたというニュースが世間を騒がせました。
手術の失敗は、医師と手術に立ち会った関係者でしか分かりません。


この小説の中で、
「医師は手術の失敗を認めない。隠蔽しようとする」
という前提の下に、ある実験が行われました。
実験。

それは、
「先生、半年前の人間ドックで先生がＡ判定を出したＡさんのこと、覚えていますか？

Ａさんはその後、ガンが見つかり、慶応病院に入院したそうです。
Ａさんの家族から
『人間ドックの時のレントゲン写真を貸し出して欲しい』
と言ってきていますけど、どうしましょう？」
というドッキリ実験なんです。

小説の中では、10人中７人の医師が、自分のミスを認めずレントゲン写真の貸出を拒むんです。
7割の医師が、自分のミスを隠蔽しようとする・・・。

怖い話ですよね〜


今、テレビでは健康番組が盛んに放送されています。
それぞれの分野の専門家が、いいことをコメントしています。

「なるほど〜」
と感心することも多いです。


大きな病を罹患したら、一人の医師だけでなくセカンドオピニオンも大切にしたいもの。

そして手術は、評判を聞いて受けたいものですね。

その前に、健康であり続けたいものです。


あなたは健康ですか？



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