1月例会で釣ってきたヒメダイを調理した村上さんが、調理師学校の中華料理部門で金賞に輝きました。おめでとうございます。提供したタハラッチもその喜びをお裾分けしてもらい、鼻がうごめいています。
一般の人には馴染みが薄いかもしれませんが、伊豆諸島などではオゴと呼ばれるヒメダイはフエダイ科。ハマダイ(オナガダイ)、アオダイ、ウメイロなどと同じ仲間で、もともと定評のあるうまい魚です。
刺身はいま流行りの焙りより、皮を引いた普通のほうがタハラッチはうまいと思っています。40~50cmとあまり大きな魚ではありませんが、やはり2、3日は寝かせると旨みがさらにましてくるように思えます。
和風の刺身でいただくほか、削ぎ切りにして生野菜と一緒盛りにしたカルパッチョもいけますし、これにポン酢醤油を振り掛ければ土佐造り風の海鮮サラダになります。
3枚におろした身は皮付きのままのソテーが絶妙。最近得た料理法を紹介しましょう。
まずは定石通り塩コショウをします。
フライパンにオリーブ油をたっぷり目に注ぎ、火をつける前に皮目を下にしてヒメダイを乗せます。
次に火をつけ、すぐにフタして5、6分。裏返しの必要もなく、これだけで皮目がパリッと焼きあがります。
火を止める直前に、バター、醤油、バルサミコ酢などを少し加えて味を調えるのもいいかもしれませんし、白ワインを少々注いでおく手もありそうです。
盛り付けたら黒コショウの荒挽きやバジルを振りかけておくと味がひときわ引き立ちます。
さて村上さんの料理は錦上添花と名づけられて出品されました。
ヒメダイの湯葉揚げと錦糸卵ゴマまぶし揚げです。
レシピも教えてもらいましたので、整理できたら掲載しようと思っています。
それにしてうまそう。チャンスがあったら作ってもらって、いただきたいですね。