風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

レーシー度

2007-11-06 13:25:00 | いろいろなクルマ
「ステータスのある外国車」を意味する言葉で、
「ベンツ、ビーエム」という妙な慣用句(?)があります。
言うまでもなく、メルセデス・ベンツとBMWという、
ドイツを代表する自動車メーカーの名前を省略したものです。

今回はそのBMWについて書こうと思います。
例によって、一般的な紹介や評論ではなく、
僕が実際に触れたことのあるBMWについての軽いお話です。

僕の中で、BMWというのはスポーツカー、
あるいはスポーツセダンを主力製品としながら、
モータースポーツにも熱心に参加するメーカー、
というイメージがあります。

例えば、子どもの頃雑誌で見た635CSiや、
CSLのツーリングカーレース仕様などは、
もうとんでもなくカッコいいと思っていました。
あるいは、WRCに出場していた初代M3の豪快なドリフトの映像も、
忘れられないモータースポーツの1シーンとして記憶に刻まれています。

ところが、街中で日頃見かけるBMWに関しては、
ほとんどがセダンボディであるためか、
モータースポーツに参加している車両に比べると、
なんとなく落ち着いていて地味な印象を持っていました。

そんな僕が、初めてBMWを運転する機会を得たのは、
今から約17年も前のことでした。
知人が購入した1990年式あたりの320i(E30型)の新車で、
限定仕様のBBSのホイールが装着されていましたが、
4ドアのオートマチック車だったため、
それほどスポーティなモデルではなかったと言えます。

にもかかわらず、初めて運転席に座ったとき、
なんともいえない高揚感に包まれたのを覚えています。
というのも、乗ったのが夜だったため、当然ライトを点けたわけですが、
その瞬間、メーターパネルがほとんど赤に近いオレンジ色に光り、
その雰囲気がとても「戦闘的」で「レーシー」に感じられたからです。
こうした装備上の「心憎い演出」によって、
「あぁ、やっぱりBMWはモータースポーツを強く意識したメーカーなんだ」
という思いが湧いてきたものでした。

もちろん320iですから、パワーはそれほどでもありませんでしたが、
直列6気筒エンジンの滑らかなフィーリングは素晴らしく、
それが剛性の高いボディにFRの配置で搭載されていることから、
操縦性は素直で、非常に運転しやすいと思いました。
バブル経済期には「六本木のカローラ」というありがたくないニックネームがついてしまいましたが、
僕自身、このクルマにはとてもいいイメージを持っています。
グリル周りなどは、最近のモデルよりもむしろカッコよく感じられます。

さて、事情は説明できないのですが、
今年の春、最新型のBMW3シリーズを運転する機会がありました。
最近のBMWのエクステリアのデザインはかなり挑戦的で、
評価が分かれるところではないかと思いますが、
BMWらしい剛性感と素直な操縦性はそのまま受け継がれ、
さらに高級な雰囲気に進化していたのを感じました。
ただ、メーターパネルの「レーシー度」に関しては、
昔のE30型のほうが上ではないかと思います(笑)。

日常の使い勝手にも優れるBMWのスポーツセダンは、
これまでに何度も購入候補として検討したことがあります。
果たして、将来手に入れる機会は訪れるのでしょうか。




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