My ordinary days

ようこそいらっしゃいました!
ふと思い立ち第2のキャリアを始めてしまった、流されがちなひとの日々を綴るブログです

万城目学「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」 with長女ちゃん

2010-12-05 10:31:40 | 読書
まきめ と読むんだ~

アニメのわき役に同じ字で まんじょうめ と読ませるヒトがいたので長く勘違いをしていた。

この方の本はこれが初めてです。この前の直木賞候補にあがった作品ですが、その時にはスル―、なにかでこのマドレーヌ夫人が猫だということを知り読んでみた。

(ははは、私の本を選ぶきっかけってそんなもの・・・)


ちくまプリマー新書刊。 ということは、これ中高生向きの本なのね。ちょうど学校で「親子で楽しむ読書週間」が始まり本を選ぼうとしていたところなので小4ちゃんとこれを読むことにしました。
「親子で楽しむ~」とは、親子で読む本を1冊決めて短い感想文を提出するもの。去年は当時小4くんとハリ―ポッターを読んだっけ。


お話は、小学1年生のかのこちゃんとお友達のすずちゃんとの交流 そしてかのこちゃんの家の飼いネコ アカトラのマドレーヌ夫人を中心に進みます。

(かのこちゃんの名前の由来ですが、お父さんいわく鹿に名づけて貰ったという・・・「鹿男 あをによし」読んだことアリマセンが同じ作者だ。関係あるのかもしれません。読んでみようっと。)

小さい子ってこんなふうなこと考えそうだよなー と読んでいてにっこりしてしまう。かのこちゃんの学校生活や友達とのやり取りが楽しい。難しい大人が使いそうな言葉を知ってる限り言い合う子どもたちの場面がありますが、語彙が豊富ということは大人にとってもスゴイことですがこどもにとってもやはりすごいことなのですね。大人びたことをしようとしている二人のオトナブリ方がほほえましく子供らしく、
それでも二人とも「知に啓かれた」子どもですから大人に近付くために必要な経験を(別れであるとかね)彼女たちなりに通過していきます。

そして猫のマドレーヌ夫人。夫人というからにはご主人がいるのですが、なんと彼女のご主人はかのこちゃんの家で飼われている年老いた芝犬の玄三郎。
外国語?が話せる猫だったのですねーただし、ご主人の言葉しかわからないのですが。二匹は会った瞬間からお互いの言葉を理解したそうです。種の違いを超えた愛、です。

そして、ご主人からある話を聞くことによって別の新たな能力を持っていることにも気がつきます。その力とは、猫又 になれること・・・・。

猫の夢なのか現実なのか 不思議な世界に迷い込んでいくような物語なのですが、6,7歳の子どもはまだ世界の成り立ち自信があいまいなものなのでしょうね。
お話のなかでかのこちゃん自身がなにか不思議な体験をするのではないのですが、ねこといぬと 人の世界が微妙に繋がりあって現実が動いていきます。

好きなシーンはお祭りですずちゃんとすずちゃんのお父さんに会うところ。どうしてもはっきりすずちゃんのお父さんをみることができないかのこちゃん。
とても不思議な、印象に残る場面でした・・

猫の集会でのみなさんの会話も可笑しい。

長女ちゃんの感想:「ママレ―ド夫人(←読み違えてるし~即訂正をいれる。まー似てるけど?)がねこまたになるところがおもしろかった」

かのこちゃんやすずちゃんは子供っぽいんだそうです。わたしは鼻てふてふとかしないもん。だそうです。
・・・いやーーー、してもおかしくなさそうかも。はははは。