My ordinary days

ようこそいらっしゃいました!
ふと思い立ち第2のキャリアを始めてしまった、流されがちなひとの日々を綴るブログです

戦場カメラマンといえば・・・

2010-12-12 11:26:14 | 読書
最近テレビに出ずっぱりの感がありますね、あの独特な口調で話をされるベレー帽?の方。

が。


私にとって戦場カメラマン・・・といってすぐに思い浮かぶのは 「不肖宮嶋」 こと
 
宮嶋茂樹さん。

戦場カメラマン。。というか報道カメラマンと言った方が近いのでしょうか。

フリーのカメラマンですが、文春とよく仕事をされている。この間テレビのニュースを見ていたら韓国・延坪島でテレビリポーターの後ろになんか見たことあるような人影が写り、あれーもしやふしょーも延坪島に来てる?と思ったら案の定次の週の文春に記事と写真が載っていました。

写真集もいろいろと出ているようですが、この方の本で初めて読んだのは(ゴーストライターとして某コメンテイタ―がついていたけど)
新潮文庫刊「不肖・宮嶋南極観測隊ニ同行ス」。だいぶ誇張された部分もあるようですが面白かったので次々に著作を読んだ。

93年刊の「ああ、堂々の自衛隊」が処女作らしいのですが、カンボジアにPKOとして派遣された自衛隊の活動を密着取材したもので、まぁおかしいおかしい。取材といったって、勝手に?取材にきているものだから自衛隊の宿舎に入れてもらえるわけでもなく野宿のようなまさにホームレス的な生活をしながらの取材!

他、コソボ、アフガン、サマワ などなど ホントあっぶない地域に取材にいき、現地のいい加減なガイドと闘いきれいなお姉さんを撮り かと思えばロシアで金正日を写したりオウムを追ったり・・・それらがばりばりの大阪弁?で語られているのです。
語り口はとても面白く可笑しいのですが、彼は常に本気です。このとんでもない世界の現状をどうにかせんかい、という気持ちが文章の中からわき出ています。

シブい。シブすぎる! ←よく文章の中でこー言う。

女性ファンが多いのは納得できます。戦場のドキュメントですから危険に満ちてはいますがイヤァな暗い感じを受けない飄々とした文章なので、戦争怖いから~、と生理的に受け付けないようなことはないと思う・・・・。

下ネタは多いのですが(笑
あ 自画自賛も多い(爆


「儂は舞い降りた―アフガン従軍記 上」
「儂は舞い上がった―アフガン従軍記 下」
(祥伝社黄金文庫)

ニューヨークのテロの後、アフガニスタンへ取材に行ったドキュメントです。下巻の表紙の写真・・・・ぐっときます。
お勧めです。

たくさん著書があるので未読の方はパラパラ中身をめくってみて、興味のありそうな地域や事件を扱っているものを選ぶといいかもしれません。