健康長寿の窓口 (タロー8の脳腫瘍闘病記改め)

2009年に乏突起神経膠腫の手術を受け15年が経過したことを機にブログをリニューアル、健康長寿の情報を発信していきます。

シン・腸活時代 2 「はて、私の菌相は?」

2024-07-09 17:08:28 | 日記

 6月20日に試料を送って18日目の昨日、マイキンソーの結果が送られてきました。正確には、メールで解析完了のお知らせがあり、マイページからダウンロードしたというべきか。

判定は

つまり、「バランスが悪い」って、さ。

ショックゥ~ (^^;)

 判定は、健康長寿、ダイエット、美容、免疫、便秘、運動、不摂生の7項目で、その中でも最も重要な健康長寿に大きな問題ありで、免疫に関わる菌ちゃんの改善が必要らしく、本ブログの未来に暗雲が垂れ込む由々しき事態です。

 前々職では、腸内細菌の重要性、プロバイオティクス(十分量を摂取したときに宿主に有益な効果を与える生きた微生物)、プレバイオティクス(大腸に生息する微生物の餌になる食品成分)をバランス良く摂りましょう、と散々言ってきたし、自分自身も実践してきたはずなのに・・・。

冷静に結果の詳細を見ていきます。

 健康長寿は、ビフィズス菌とフィーカリバクテリウム属の2つの“健康長寿菌”の不足が問題で、これらは免疫に関わる細菌です。“菌”とか“属”とか、意味分かんないですね。説明は後程。

 ビフィズス菌は乳酸菌とともに最も名前の知られた菌です。最近は酢酸産生菌としても有名になりました。健康長寿菌ということですが、私は基準(男性)の半分です。ビフィズス菌が産生する酢酸は、殺菌作用、腸粘膜の保護作用があります。ビフィズス菌はその他にも、ビタミンB群やビタミンKを合成して身体へ供給してくれます。

 エサとなるオリゴ糖が含まれる牛乳やチーズを食べることが改善ポイントとのことですが、チーズは毎朝食べているし、牛乳の代わりに大豆由来のオリゴ糖が含まれる豆乳を毎朝飲んでいるのですが、これ以上、何をすれば良いのか、もっと食べろ、飲め、ということなのか。もちろん、ビフィズス菌の入ったヨーグルトも食べています。

 フィーカリバクテリウム属とは聞き慣れない菌ですね。酪酸を産生する菌の代表格です。酪酸産生菌には、アナエロスティベ属やクロストリジウム属といった、これまた聞き慣れないですね。

 私の場合、これらの酪酸産生菌をまるっと、ひっくるめて男性基準の1/3以下です。

トホホホホ

 ん?クロストリジウムって腐敗物質を作って悪臭を放つ悪玉菌じゃないの、と思う人はいるかも知れません。

 はい、その通り、クロストリジウムの中でもクロストリジウム・ディフィシルという種類が悪玉です。善玉菌はクロストリジウム・ブチリカム(“ブチリ”は酪酸を意味する)という種類なのです。人間にも悪いやつがいれば良い人もいる、と同じです。ということもあって、悪玉菌、善玉菌、日和見菌という分け方は古い考え方であって、私はあまり好きな分類ではありません。悪玉コレステロールとか善玉コレステロールという分け方も好きではありません。それぞれに悪玉コレステロールも本来は、細胞膜の原料となるコレステロールを肝臓から身体全体へ運ぶ良い働きをしているのですから。

 で、酪酸を産生するクロストリジウム属は、免疫をコントロールするTreg細胞の産生を誘導して大腸炎やアレルギーを抑制する、ということで注目され、昔からキノコなどの食物繊維豊富な食材を摂ってきた日本人には多いとことデス。私はキノコを毎日のように食べているのですが・・・。

 フィーカリバクテリウム属と合わせて、果物などの水溶性食物繊維や糖アルコールがエサとなるようで、毎日食べている果物も少し増やしてみるか・・・。

 そうだ、バナナは水溶性食物繊維のフラクトオリゴ糖が豊富で健康長寿菌に良いし、睡眠ホルモンのメラトニンの原料になるトリプトファンも入っているので、ヨーグルトに添える最強の果物かも。

 よし、オリゴ党になろう!

 もう一つの健康長寿菌、プロピオン酸産生菌にはディアリスター属という、これまた聞き慣れない菌が少ない、って言うか0.00%、ってないじゃないか!男性基準は0.01%以上と元々少ない菌ではありますが、アレルギー抑制作用があるプロピオン酸を作ってくれないとなると、クロストリジウムに負担がかかるってこと?

 以上の酢酸、プロピオン酸、酪酸、これらは今流行の短鎖脂肪酸です。

 その他、フソバクテリウム属という”不摂生菌”が基準の20倍多い(健常な腸ではほとんど検出されない)と言う点が改善点として挙げられています。大腸がんのリスクが高いということになるらしく、ヨーグルトや乳酸菌飲料、果物、玄米雑穀米を食べることが改善ポイントとのこと。あれっ?玄米雑穀米も食べているけどなあ。

 ヨーグルトを食べるタイミングも、菌が胃の中で胃酸によって死んでしまうのをできるだけ避けるために、食後にしていますが、これも間違ってないけどなあ。

 合点がいかないのは、やせ菌が少なくて、デブ菌が多いということ。BMIは20以下で、健診では「痩せ過ぎ」と判定されるほどなのに、おかしいな?個人差にしてもどうかね?

 総じて、これまでの食生活に問題があるとは思えず(キムチや納豆などの発酵食品も食べている)、という最悪の判定を真摯に受け止めるには、もう少し、発酵食品、エサを増やしてみるしかない。

 よく分からないので、酪酸菌についてCoPilotで調べてみると、酪酸菌は食品から摂取するのが難しくて、以下の食材で酪酸菌をサポート出来る、と回答がありました。

  1. イヌリン:  ゴボウやタマネギに多く含まれます。
  2. ペクチン:  柑橘類、リンゴ、バナナなどに多く含まれます。
  3. β-グルカン:  大麦や酵母に多く含まれます。
  4. トウモロコシの水溶性食物繊維:  トウモロコシに含まれます。

 私は、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランス良く配合されて、しかも美味しく飲める湧永製薬さんの青汁「プレビジョン グリーン末」が大好きです。酪酸菌を増やしてくれることを期待して飲んでいます。

 ちなみに、酪酸菌を効率的に摂取したい場合は、マイぬか床を作るのが良いそうです。確かに難しいわ。

タイトル「菌相」について

 6月19日の投稿で、細菌”叢”は細菌”相”の方が適切な表記、と書きましたが、腸内環境はまさに”相”、人相の”相”です。なので、タイトルを「菌相」としました。

 コトバンクによれば、人相は「骨相、面相、手相などを含む総称。 身体の外見、形、動作および特徴から人間の性格、運命、未来の予見を行うのが人相学」とあります。

“菌”とか“属”とか

 全ての生物は「界・門・綱・目・科・属・種」の7段階で分類されます。例えばビフィズス菌はビフィドバクテリウム属で、ビフィダスヨーグルトで有名なビフィドバクテリウム・ビフィダムはその属の中の種の一つです。



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