よしべや自然博物館

電視観望3年目に入りました。
相変わらず、通信販売とSNS頼りに頑張ってます。
天文未熟者の悪戦苦闘の記録。

星見娘で電視観望4221(水星、準惑星ケレス)

2024-12-18 01:00:00 | 太陽系内
惑星 水星/Mercury
準惑星 ケレス/セレス/Ceres
   (発見時は惑星、その後小惑星、そして現在は準惑星に再分類)

2024年12月17日朝6時より、
SeestarS50での太陽系の主な天体(水金地火木土天海冥)も残すは水星だけとなり、12月25日に西方最大離角を向かえる水星の観望に練習のつもりでチャレンジしてみました。またまたビギナーズラックか、例の如く見えちゃいました。双眼鏡使って肉眼でも。人生初めての水星観望。

*西方最大離角・・・太陽の西側に一番離れる時、水星・金星(内惑星)の朝方の観望好機となる。

1、水星
画像イ、導入直後(4倍モード)

画像ロ、露出・ゲインの調整
(太陽の影響が出はじめるまでの時間との戦いもあるのでアバウトです)

画像ハ、15秒Raw動画からのスタック(4倍モード)
水星の形をSkySafariで調べると三日月過ぎのお椀が凹んだ形。形までは写せませんでした(^^;
この時のSkySafariの位置情報


画像ニ、撮影後、Seestarに取り付けたファインダーから目視できない水星の位置を確かめる
中心より下に電線が見え、双眼鏡(口径5cm、7°)で、覗くと電線の少し上に星が見えた。
やった水星だ!と興奮しました。
いつもはジャマもの扱いの電線にこの時は感謝(^^;

画像ホ、水星観望直後の空の様子(iPhoneSE3で撮影)

星1つも見えてない(^^;

*導入まで
朝6時にベランダに出ると、既に山は夜明けの様相。遅かったかと焦りながら上空を見ると星が2~3個見える。急いでSeestarをセット。SkyAtras(星図)で調べると、うしかい座のアークツゥルスかも。導入・・・成功。これでSeestarと空がリンクされた。一安心。

次に、肉眼では星がまったく見えないが、水星より少し上で明るめの星を探す。さそり座のAcrabを発見、導入・・・成功。もしかしての気持ちで、久し振りに心臓が高鳴る。

そしていよいよ水星導入。
成功。\(^o^)//    (画像イへ戻ります)
(星雲・星団モード導入後、太陽系モード水星に切り替えました)

360°山に囲まれたよしべやからは、一生見ることがないと思っていただけに嬉しかったです。
なお、南東方向の山の高度をSkySafariのデータと観測の様子から類推すると約6°。今後の観測に役立ちそう。

12/18AM6:05追加)
百聞は一見にしかずとはよくいったもので、1回見たから、本日は、SkySafariと双眼鏡で水星の観望に成功しました(^^;
さらに、6:20 もう1回行ってきました。星座ビノで水星確認。肉眼では全く見えず。

(iPhone7を星座ビノに押し付けて手持ちで撮影。トリミングあり。水星写ってません;^^)

12/19AM6:30追加)
6時ちょうどにステラグラスで水星の観望に成功。1度見えるとステラグラス外しても普通に見えてました。iPhoneSE3での撮影は難航(画面上では見えたり見えなかったり)。7枚写してどうにか1枚。6時20分からSeestarS50で、太陽系モード水星で自動導入失敗。手動導入しましたが写りませんでした(^^;

(撮影時刻6時14分)
さらに追加、後で調べ直すと残りのiPhoneの画像にも写ってました(^^;

拡大すると


2、準惑星ケレス

ケレスは、小惑星帯に存在する準惑星。知られている太陽系の天体の中で33番目に大きい。

2年前、初めて注文したCMOSカメラが、PlayerOneのCeres-Cで、名前繋がりで、何時見たい天体リストに入れてました。冥王星観望時の学習で、準惑星が5つありその中にケレスを発見。見てみようかと。

こちら夜の観望なので導入は簡単で、検索からCeresと打ち込めばOK。

問題はどれがケレスかを見つけることでしたが、こちらは、SiriLのSolar System Objectsで、プレートソルブとアノテーションが可能とわかり解決。
(実際は、SkySafariの星図と比べて、観望時に確認していました。8等級なので意外に確認が易しかったかな。退路があると気持ちに余裕ができたからかも;^^)

画像へ、11/27、10秒露出10分のライブスタック

画像ト、右、SiriLのアノテーション
(文字が読めるように強調)
画像チ、導入画面


これで、水金(地)火木土天海冥+ケレスの七惑星+2つの準惑星が観望済になった(^_^)


参考資料等
02) Seestarマニア Junpyさんのサイト
03)Constellation StellarScenesさん『星座』へのリンク

電視観望の記録等関連Blog

(蛇足)
水星は、常に太陽の側にいて、太陽が水平線(地平線)から出るまでが勝負。今回も太陽との開きは約10°、そこを山に隠されては万事休す。
山の高さはわかっても、観測場所からの山の高度なんて解りませんよね(^ ^;
南東から南方面は、Seestarによる観望を通して、高度20°ぐらいなら観望できることを経験していました。
最近、金星の観望をルーティンワークにしていて、南西の山に沈む金星を木の間から撮れないかと何度か試していました。失敗したのですが、このことを通して、プラネタリウムソフトの星図と比べ、南西の山の高度が約10°と少しということがわかりました。
これまで20°ぐらいと思っていたのが半分だった!そして、南東の山の高度はそれより低い。これは水星観望ワンチャンあるかと考え、iPhone手持ちで計測アプリで水星が登りそうな場所を測ると約8°。これは行けるかもと。それでいろいろ調べて試してみました。見えて良かった(^^)









星見娘で電視観望4203(冥王星)

2024-11-27 01:00:00 | 太陽系内
準惑星 冥王星(Pluto)
画像イ、11/24、30秒露出30分のライブスタック
(写真アプリで明るさ強調、光かぶり凄いが臨場感優先で;^^)
冥王星は2006年までは惑星とされていたが、今では準惑星(Dwarf planet)の冥王星型天体に分類されている。小学生のころ『水木地火木土天海冥』と太陽を回る惑星を覚えた者として、惑星で無くなっても見てみたい天体。
実はSeestarを購入してから、過去5回ぐらい観望している。ただ、観望してもどれが冥王星かわからないので(^^;

今回は画像イの元をじっと見て星の配置を覚え、観望中からいろいろ調べる。たどり着いたのは、SkySafariのスマホ版。星の配置同じ(^_^)v
画像ロ、SkySafari画面スクショ(冥王星は強調されて表示されている?)
そして私の結論。
画像ハ、ライブ画面スクショ
画像ニ、該当部分拡大・調整
念のため、Astapで恒星図にない星を検出
画像ホ、AstapのUnknown star annotation
(SiriLで処理後、Astapで強調・Jpeg保存、該当部分トリミング)
同じ星が検出されたので、まあ間違いないでしょう(^_^)

昔、プレートソルブやアノテーションが一般的ではない時代は、素人が簡単に見れるものでは無かったのに、今は初心者が自宅のベランダから冥王星が見れる。すごい時代になったもんだ。

なお、SeestarS50は、(空の状態にもよるが)3分程で、16等星まで写るとのこと。詳細は、次の今村先生のブログで


一度読んでいたが、理解できてなくて、観望後読み返して、『そうだったのか』という感じ。なお、この日の冥王星はSkySafariによると15.2等。ステライメージとAstapを使うと割と簡単に測光もできそうなので今後の課題。

『水金・・・冥』で残るは水星。360°山に囲まれたよしべやからは難しい(^^;
まあ、諦めずに頑張る(^^;

とブログを書き終えて予約投稿し、惑星のアノテーションできないのといろいろ試していたらSirilであっさり出来ちゃいました(^^;

Fitsファイルを読み込み
右クリックから、Solar System Objectsをクリックで、Plutoの表示(^^;

嬉しいような、力が抜けて疲れがドッと来たような~複雑な気分。

参考資料等
02) Seestarマニア Junpyさんのサイト
03)Constellation StellarScenesさん『星座』へのリンク

電視観望の記録等関連Blog
10)太陽系内天体まとめ(2023)
電視観望の記録183(2023年 太陽系内天体まとめ) - よしべや自然博物館

電視観望の記録183(2023年 太陽系内天体まとめ) - よしべや自然博物館

(縮尺は観望したイメ一ジで作成、金星は4月22日撮影)天体観望始めて1年と少し。2023年も終わろうとしていますが、画像のような太陽系内の天体を観望することができました。3...

goo blog

 





電視観望の記録4085(2024/11/03 紫金山アトラス彗星 at FMA135)

2024-11-08 01:00:00 | 太陽系内
紫金山アトラス彗星 Tsuchinshan-ATLAS C/2023 A3
2024/11/3午後6時頃
画像イ、CBPフィルター使用、約8秒露出約5分間のライブスタック
(SiriLでトリミング・画像調整)
画像ロ、SiriLでアノテーション
画像ハ、SkySafariによる観望位置


機材)
FMA135+ASI585MC+VirtuosoGTi+CBPフィルター
SharpCapPro4.1、SynScanPro on Windows10

グリーンハンドよしべ~には、Seestar以外での観望は無理だと、半分諦めていた紫金山アトラス彗星。撮れました(^_^)/
『やればできる何事も』・・・SharpCapとSynScanの使い方忘れていて、3日かかったけど(^^;

構図は少し不満が残りますが、未熟者無理しないの精神で。
CBPフィルター(コメット・バンド・パス・フィルター=彗星用フィルター)も、初めて彗星観望に使えて感無量。

兎に角、撮れて良かった。

*)元は4K画質、Parallels Toolboxの解像度変換で、解像度を落としてアップしてます。
*)撮影情報
[ZWO ASI585MC]
Capture Area=3840x2160
Colour Space=RGB24
Temperature=22.1
Gain=395(Auto)
Exposure=7.786s
SynScan App Driver=RA=18:10:44.5,Dec=+04:31:06 (JNOW)
TimeStamp=2024-11-03T09:46:50.5086584Z
SharpCapVersion=4.1.12637.0
TotalExposure(s)=303.6572759999999
StackedFrames=39





星見娘で電視観望4179(2024/10/23 紫金山アトラス彗星 6th)

2024-10-23 20:00:00 | 太陽系内
紫金山アトラス彗星 6th Tsuchinshan-ATLAS C/2023 A3
2024/10/23 PM6頃 自宅ベランダ

画像イ、Seestar S50、10秒露出3分のライブスタック
(撮って出し)

画像ロ、位置を変えて、10秒露出3分のライブスタック
(写真アプリで調整)


朝は外出をためらうような豪雨
夕方、天気予報通り晴れる
金星を導入して、ここでダークファイルを作成し、待機(上の画像は、iPadで撮影)
霧が出てきて、心の中で『止めて』と叫ぶ(^^;
少し待って、暗くなり
この上空の明るそうなCebalraiを導入(肉眼では確認できてない)
画像ウ、Cebalraiの導入画面
(へびつかい座のβ星とのこと)

導入に成功。これでSeestar S50と夜空が同期される。
いざ紫金山アトラス彗星!
普通に10秒でライブスタックに成功
3分で1度保存(画像イ)。継続で15分までライブスタック。残念ながらアンチテールは確認できず(^^;
位置を変えてライブスタック3分(画像ロ)。15分まで継続。尾長いですね。他の方の情報ではこの20倍~30倍の長さとのこと。すごいわ。

その後、肉眼で、星座ビノで、双眼鏡で彗星を探す。
(Seestarの後ろから鏡筒の向いている方を見る)
肉眼×、双眼鏡×、星座ビノで2回程一瞬見えたと思う。自信なし(^^;
その後、全天雲で撤収。

取りあえずまた彗星観望できて良かった(^_^;)/
しかし、私のレべルではSeestar無かったら観望できてないわ(^^;
FMA135も用意していたが全く使う余裕なし。

(後日、15分分のメトカーフコンポジットした画像追加予定)

10/24追加)
メトカーフ・コンポジット(彗星核基準コンポジット)
うまくいきません(^^;また後日か没になりそう。
しかし、こんなの見てしまいました。

彗星がよしべや名物(?)の電線横断中
(わかり易いように強調しています)
昨日星座ビノで見たときも尾が電線に掛かっていたので
気になってたのですが・・・やっぱり
悪戯心が出て、この30枚の個別FitsファイルをSeestar本体でコンポジット

どうなってるの、信じられない結果(^^;



いつもの風景モードで










星見娘で電視観望4176.5(2024/10/18 紫金山アトラス彗星 5th)

2024-10-18 19:00:00 | 太陽系内
紫金山アトラス彗星 Tsuchinshan-Atlas C/2023 A3
Seestar S50にて
30秒露出3枚のライブスタック
(表示は切り上げで2分となっている)

西は山ばかり、天気は曇天・雨ばかりのよしべや
本日も豪雨で80mmなど
夕方、つかの間南から西の空に青空が
霧雨の中、軒の下から観望
雲のないところでM24の導入に成功
(これで、空とSeestarが同期された)
そしてすぐ彗星導入
勿論、導入は終わらないので
2回程プレートソルブが実施された時点で中断
ライブ画面で彗星を確認
手動で上の位置に移動
30秒ライブスタック開始
1分30秒からスタック失敗が続く
霧雨の中撤収(^^;
兎に角とれて良かった(^_^)/

導入直後3秒露出の画面スクショ

ライブスタック開始1枚目スクショ
10/19追加
写真アプリで調整



2倍モード

午後9時半に十六夜も撮れました
月モード

(30秒Raw動画からのスタック)
風景モード

覚書)
月撮影後、『メトカーフ、メトカーフ、・・・』と
口ずさみながらパソコンに向かう。
撮れ高3枚しかないが、ステライメージ9を立ち上げて
彗星核基準のメトカーフ・コンポジットを試す
コンポジット画面でエラー
『ステラナビゲーター12に拡張星図がありません』
???拡張星図入れてあるよ~
色々試すがだめ、力尽きて終了(^^;

翌日、いろいろ調べると
原因はステライメージ9のバグ
アップデートを当てて
やり直し
できました
アンチテール見えたような見えてないようなビミョー