よしべや自然博物館

電視観望3年目に入りました。
相変わらず、通信販売とSNS頼りに頑張ってます。
天文未熟者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録094(へびつかい座 M62球状星団)

2023-06-27 05:00:00 | M天体
へびつかい座 M62球状星団
画像① QBPフィルターⅢ使用、VBA切り出し
連日雨は降らなくとも悪天候が続く、6月25日は南天は星のかけらも見えず、メダカ部屋からは、電線の上にこと座のベガが見えるぐらい。取りあえずベガで1スターアライメント。天体望遠鏡などは室内にあり、コンセント使用のため、そのまま自動追尾させる。途中はくちょう座のデネブが見えたので、はくちょう座に移動して、眼視観望。デネブOK、サドル雲の中、アルビレオOK。しかしいずれも雲がかかり、明るい星を認識するのが精一杯。そしてはくちょう座は完全に雲の中。終了。
 
閑話休題
 
勘違い観望その2)
へびつかい座M62球状星団。M19のあとに電視観望。M19よりさらにさそり座に近い。浅田さんの本で確認するとギリへびつかい座。境界のすぐそばにある。小さいが明るいので、十分双眼鏡で観望が可能らしい。にじんだ星に見えるとのこと。口径40cmで中心部を星に分解できるそうです。30cmでは無理との記述あり。3cmでは無理だわな。メシエは「非常にきれいな星雲で、やや彗星に似る。中心部はよく輝く。微かな光の取り囲まれている」と記録しているそうで、眼視するのも面白そうな天体。
X線での観測が面白いらしい。チャンドラX線観測衛星での観測で、多数のX線連星が発見されていて、M62内では、頻繁に恒星が接近・衝突しており、それがX線連星が多数形成される原因らしい。
 
画像②SharpCapProによるディープスカイ・イメージ・アノテーション
画像③元画像から2400×1400切り出し
画像④アスタップによるプレートソルブ、α,δ grid表示、ディープスカイ・アノテーション
 
参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン

6)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット

7)Quad BP フィルター III~サイトロンジャパン

8)Sky Watcher AZ-GTiマウント+三脚~シュミット

9)へびつかい座~Wikipedia

10)M62球状星団~Wikipedia

11)電視観望の記録072(へびつかい座 M10球状星団)

12)電視観望の記録092(へびつかい座 M19球状星団)

撮影データ

2023年6月16日快晴、大星夜、月齢27.5

ベランダ観測所

へびつかい座 M62球状星団
FMA135+Neptune-CⅡ+AZ-GTi+QBPフィルターⅢ
FMA135ヘリコイド位置53.5(但し、延長等が長かった)
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存
Raw16、Area2712x1538、Offset=120、Gain=380
Exposure=4s×80frames=320s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapによるプレートソルブ、α,δgrid表示、Deepsky annotation
Microsoftフォトで、色・明るさ調整、スポット修正、トリミング等