鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

5厘の鑿

2017-11-08 06:43:49 | 大工道具
金物まつりのブースで質問されました。


5厘の追入れ鑿に輪をはめるには?


木工バイスに鋏んでする事をお勧めしました。


叩きや大きい追い入れ鑿なら木にあてて出来ると思います。


5厘は折れるので抜いたらどうかと言われましたが凄く危険です。折れるリスク大です。


抜く時は柄を切るくらいしないと。自分達も失敗してきてますから。




仕込む時にも刃が揺れる位ですから。鍛冶屋さんも歪みを見るのに折った事があると言われてますから。


1分の向待ち(建具屋)です。







刃より首の方が細いです。


木成り鑿がいがんで入りました。







抜けないし冷や汗もんです。直りましたが。







鑿鍛冶さんも1分よりはるかに5厘の鑿の方が作りにくいと言われてます。


折れたら悲しいですもの。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金物まつりの預かり物

2017-11-07 06:53:08 | 大工道具
金物まつりのブースでお預かりしました。


毎年鑿を見つけて柄付けの依頼を受けます。


今年も寄ってこられました。「鑿を見てたら安平さんが付けたんやろな~!行ってみよ」って来られました。


今回はよそで買われた8分の三枚裏でした。







良く聞きます「とこれが気に入らんので吸って欲しい」と。



見ると







裏は







マチの角がダレてます。


簡単に出来ると思ってたら結構大変でした。


口金のサイズを落として仕込むと。前が当たって後ろに隙があく。


仕方がないのでヤスリで面が直角によるよう落としました。柄がくの字になってりするのもこういう事からですが。








良く見ると名残が。







再利用の袋に入れるといい物じゃないですか!ロウも改めて引きましたので。







仕事を終えてからの作業だったんですが何故か嬉しい気分です。


レア物を見つけてはその場で柄付け依頼を受ける金物まつりの醍醐味ですね~。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成29年三木金物まつり

2017-11-06 06:54:19 | 大工道具
今年も無事終わりました。閉会の時に今年の来場者は16万人と言われてました。


毎年の事ですが初日午前中は当番で刃物供養のブースで受付してますので午前中はいません。


朝一番する事と言えば受付の前に交替で野菜購入に並ぶ事。


今年は天候不順で野菜の出来が悪いみたいです。白菜も小さかったです。




受付に居たら捜して来て下さった職人さんもいらっしゃり凄く嬉しかったです。




ブースでもお声がけ頂いた方々に感謝いたします。出逢いって素晴らしいですね。「ブログ見てます!」って声にも凄く励みになりました。


中でも昨年お預かりした物を持って来られて「調子いい!」って言った下さったのが一番でした。





道具を見てる職人さんも目が凄くまぶしく、益々いい物を作らねば!と力を頂いた2日間でした。


鑿鍛冶屋さんからも「安平さんに付けてもらって!と注文もらった」と言われました。嬉しい限りですね~。


鍛冶屋さんと力を合わせて作っていく道具ですが、よりいい物を作っていこうと改めて思いました。




聞くところによると会場の体育館(下の方)が取り壊しになるようです。三木山総合公園に新しい体育館が出来たのでそちらに変わるって案も出てま


す。判り次第案内させて頂きます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

割り樫を使う

2017-11-03 06:56:58 | 大工道具
以前にもうちの工場に来て頂いたとある先生の古鑿です。


前回は白樫の芯持ちで据えました。


今回は初めて挑戦しました。鉋台屋さんから分けてもらった台を割りました。


素性によってはこう割れます。









樫の製材屋さんは1m位の大木をまず鉋台として取られ残った物を柄材にされてます。


うちらに入ってくる物は大木の物もあれば50cm・30cmの物もあります。


よって鉋台のは大木です。


この部分を使いました。

















柾目







側面に向けて撮りました板目。







品が漂います。いい感じで出来ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古鑿 35

2017-11-02 06:52:43 | 大工道具
金物卸さんから古鑿の柄付け依頼が来ました。


一見普通の追い入れ鑿で磨り合わせの段取りをしていましたが、よくよく見ると極軟鉄でなく多重鋼でした。










1寸を見るまでは。









これは磨り合わせする訳にはにはいきませんね~。


合わせの場合ぺーパーバフで仕上げるのですが表面を生かしやり方をしました。


口金をよく見るとデコボコがあります。


このデコボコを生かそうと。


そしてイブシ銀で。














ちょっと判りにくいですけど。


デジカメ変えようかな?







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする