先日我家の愛犬「ミルク」が13歳を迎えた誕生日の2週間後に手術を受けました。ミル
クにとっては2度目の手術です。前回は動物病院に手術後1日入院しましたが、今回は手術
当日の夜に退院しました。
今回は歯を12本抜く大手術でした。ミルクの犬種はシーズーで鼻の低い犬です。年齢が
若い時には麻酔をかけても大丈夫のようですが、特に鼻が低い犬で歳をとってからの麻酔は
危険であると言われています。
従って獣医さんも出来るだけ手術をしない方法で歯と歯茎の治療を続けてきましたが、炎
症個所からの膿が鼻の横から出だしたり、歯の痛みで食事が出来ない状態が続いていました。
その都度注射や抗生物質を投与してその場をしのいできましたが、そろそろ限界が近づいて
くるのが分かりました。
長い間ミルクを診てくれている獣医は最悪の事を考え手術をしない方針でしたが、飼い主
としては少しでも痛みをとって楽にしてあげたいと思っていました。今のままの獣医さんで
は手術をしてくれないので、今回思いきってそれまでの獣医さんから他の動物病院の獣医さ
んへ変えて相談したところ、相談した翌日に手術をする事になりました。
ただし一つだけ条件があって、今後何が起きても麻酔が使えなくなるので最後の手術にな
る旨を言い渡されました。高齢になればまた手術が必要となる病気になるかも知れませんが、
今の痛みを少しでも無くし大好きな食事を食べさせてあげたいとの考え方から、最後となる
手術を承諾しました。
手術の当日は昼過ぎに愚妻から手術が無事に終わったとのメールが来ましたが、麻酔から
醒めて正常な状態に戻るか心配でしたが、夕方6時に無事帰宅したとのメールを受けひとま
ず安心しました。
その晩帰宅してミルクと会った時には、手術後の痛みがあるのだと思いますが、全く動か
ずじっと寝ている状態でした。特に口の周りは血の色が残っていて痛々しく感じました。出
血があり輸血したとの話も聞きました。
手術後2~3日はちょっと辛そうでしたが、4日目ころからは今まで以上に活発に動ける
ようになり食欲も今まで以上になり安心した次第です。ミルクはどのような思いを持ってい
たのか分かりませんが、腐った歯を全て抜くことができたので痛みの原因が全て無くなった
ことからきっと喜んでいることと思います。
言葉が通じない犬と人間の関係ですが、目やその仕草でどのように思っているかを想像す
ることはできますが、本当にそうなのかは分かりません。今回は手術が上手くいったので結
果がOKとなりましたが、全てがこのような結果になる保証はありませんので判断は非常に
難しいと思います。
いまは、ミルクが元気で散歩に行き、そしてがっついて食事する様子を見ながら安心して
いる状況です。ただし13歳を超えているので、散歩と食事以外の時はお気に入りの場所で
横になって寝ています。
ふとこれで幸せなのかと思うことがありますが、普通に生きていることができることが最
も幸せであると思うこの頃です。小さくそして些細な幸せが真実の幸せだと思います。合掌