9月4日(日)の午後、東京オペラシティコンサートホールで開催された、東京都交響楽
団の演奏会に出かけてきました。個人的には、他のホールに比べ東京オペラシティコンサー
トホールの雰囲気と音響効果が好きです。
特に今回の演奏会は午後2時からであったので、ホールの天井の一部がガラス張りになっ
ている部分は開演前までは遮断されておらず、外の光がホール内に入って来ていました。開
演の時間になるとホール内の照明が落とされるのと同じくして、ガラス張りの面が自動的に
カバーで覆われ完全に外部と遮断される光景を見ながらそのシステマチックな動きに少し驚
きました。
今回の演奏会は、「作曲家の肖像」シリーズVol83<モーツァルト>のタイトルが付
いた演奏会でした。演奏曲目は、交響曲第38番二長調K.504「プラハ」、ファゴット
協奏曲変ロ長調K.191、交響曲第39番変ホ長調K.543の3曲でした。
指揮者はファゴット奏者としても豊富な経験を持っているウィーン育ちのミラン・トゥル
コヴィッチであり、ファゴット独奏は、東京都交響楽団の首席ファゴット奏者の岡本正之で
した。
東京都交響楽団は、NHK交響楽団に次いでよく聴きに行くオーケストラですが、今回の
二人の演奏は初めて聴くものでした。最近は演奏家でなく、モーツァルトの曲が演奏される
かどうかで演奏会を選択し、大好きな作曲家の曲をどのように解釈して聴かせてくれるのだ
ろうかとの偏った聴き方をしています。
今回の演奏会は、今年聴いた演奏会の中でもっとも充実した素晴らしい演奏会であったと
思いました。特に指揮者のミラン・トゥルコヴィッチですが、モーツァルトの音楽構造と演
奏楽器の構成を十分に理解し、音の強弱とテンポ、さらに音の拡がりと天使の羽のようにふ
わっとした優しい動きが感じられ、すぐそこにモーツァルトが微笑んでいるような感じを受
けました。
3曲とも素晴らしい内容の演奏でした。特にファゴット協奏曲では、岡本自作のカデンツ
ァが素晴らしい内容であったし、交響曲39番はCD等の録音を含め今まで聴いた演奏の中
で最も素晴らしい内容のものでした。会場では録音マイクが設置されていたので後日何らか
の形で再度聴けることを願っています。
いつも感じることですが東京都交響楽団の弦楽器のレベルは非常に高いと思います。今回
の演奏も弦楽器の音の重なりと調和は見事でした。それに比べ最近のNHK交響楽団の弦楽
器は如何なものかと思います。
今週の土曜日はブロムシュテットの指揮でシベリウスのヴァイオリン協奏曲とドヴォルザ
ークの交響曲第9番ホ短調「新世界から」を聴いてきますが、どのようになるか楽しみです。
今回の演奏会を聴いて指揮者のミラン・トゥルコヴィッチに興味をもったので少し追いか
けてみようかなぁと思った次第です。演奏を聴き終わった後、感謝の気持ちで拍手をしてい
ましたが隣の老婦人があまりにも大きな拍手をし続けている私に「この方いくら拍手しても
アンコールをしない人よ」と声をかけてくれました。
私は、アンコールを望んで拍手しているのではなく、39番の演奏の素晴らしさに感動し
ているのだからほっといてくれと言いたかったのですが止めました。音楽は聴く人によって
異なる共感が得られることを理解して欲しいと願うだけです。
団の演奏会に出かけてきました。個人的には、他のホールに比べ東京オペラシティコンサー
トホールの雰囲気と音響効果が好きです。
特に今回の演奏会は午後2時からであったので、ホールの天井の一部がガラス張りになっ
ている部分は開演前までは遮断されておらず、外の光がホール内に入って来ていました。開
演の時間になるとホール内の照明が落とされるのと同じくして、ガラス張りの面が自動的に
カバーで覆われ完全に外部と遮断される光景を見ながらそのシステマチックな動きに少し驚
きました。
今回の演奏会は、「作曲家の肖像」シリーズVol83<モーツァルト>のタイトルが付
いた演奏会でした。演奏曲目は、交響曲第38番二長調K.504「プラハ」、ファゴット
協奏曲変ロ長調K.191、交響曲第39番変ホ長調K.543の3曲でした。
指揮者はファゴット奏者としても豊富な経験を持っているウィーン育ちのミラン・トゥル
コヴィッチであり、ファゴット独奏は、東京都交響楽団の首席ファゴット奏者の岡本正之で
した。
東京都交響楽団は、NHK交響楽団に次いでよく聴きに行くオーケストラですが、今回の
二人の演奏は初めて聴くものでした。最近は演奏家でなく、モーツァルトの曲が演奏される
かどうかで演奏会を選択し、大好きな作曲家の曲をどのように解釈して聴かせてくれるのだ
ろうかとの偏った聴き方をしています。
今回の演奏会は、今年聴いた演奏会の中でもっとも充実した素晴らしい演奏会であったと
思いました。特に指揮者のミラン・トゥルコヴィッチですが、モーツァルトの音楽構造と演
奏楽器の構成を十分に理解し、音の強弱とテンポ、さらに音の拡がりと天使の羽のようにふ
わっとした優しい動きが感じられ、すぐそこにモーツァルトが微笑んでいるような感じを受
けました。
3曲とも素晴らしい内容の演奏でした。特にファゴット協奏曲では、岡本自作のカデンツ
ァが素晴らしい内容であったし、交響曲39番はCD等の録音を含め今まで聴いた演奏の中
で最も素晴らしい内容のものでした。会場では録音マイクが設置されていたので後日何らか
の形で再度聴けることを願っています。
いつも感じることですが東京都交響楽団の弦楽器のレベルは非常に高いと思います。今回
の演奏も弦楽器の音の重なりと調和は見事でした。それに比べ最近のNHK交響楽団の弦楽
器は如何なものかと思います。
今週の土曜日はブロムシュテットの指揮でシベリウスのヴァイオリン協奏曲とドヴォルザ
ークの交響曲第9番ホ短調「新世界から」を聴いてきますが、どのようになるか楽しみです。
今回の演奏会を聴いて指揮者のミラン・トゥルコヴィッチに興味をもったので少し追いか
けてみようかなぁと思った次第です。演奏を聴き終わった後、感謝の気持ちで拍手をしてい
ましたが隣の老婦人があまりにも大きな拍手をし続けている私に「この方いくら拍手しても
アンコールをしない人よ」と声をかけてくれました。
私は、アンコールを望んで拍手しているのではなく、39番の演奏の素晴らしさに感動し
ているのだからほっといてくれと言いたかったのですが止めました。音楽は聴く人によって
異なる共感が得られることを理解して欲しいと願うだけです。