1977年に53才で逝去した世紀のオペラ歌手マリア・カラスの人生を語るドキュメンタリー。原題は『Maria by Callas』となる。未完の自叙伝や封印されてきたプライベートな手紙、秘蔵映像、音源などを入れ、自宅でリラックスする様子や友人たちとクルーズを楽しむ姿を収めた8ミリ映像、16ミリのプライベートフィルム。
又熱狂的なファンが無許可で撮影したパフォーマンス映像、お蔵入りとなったテレビインタビューなど、作中の半分以上が初公開素材で構成される。これまでモノクロでしか見られていなかった映像も写真をもとにカラー化している。
未完の自叙伝で綴られる言葉や、友人、愛する人に宛てた手紙は映画『永遠のマリア・カラス』でカラス役を演じたファニー・アルダンが朗読。今回の発表とあわせて公開されたポスタービジュアルには「マリアとして生きるにはカラスの名が重すぎるの―」という彼女の言葉が記されている。(以上HPを参考)
ドキュメンタリー映画なので始めの古い不鮮明な画面の間は今一つでウトウトしましたが、そこは世紀の歌姫マリアさん、歌声になると古い音源だと言う事を忘れる鍛えられたベルカント唱法のスバラシイドラマティックソプラノに聞きほれた2時間でした。舞台を途中降板したり、ギリシャの造船王オナシスとの不倫愛、「我儘な女」との烙印を抜群の歌唱力で跳ね返し世界中を虜にした歌姫がギリシャ移民のニューヨーク生まれだったと言うのが意外でした。
以前何かで読みましたが太る体質を避けるため、回虫を飲んでいたと言う逸話、本当かしらと思っていたがその話は映画には出ませんでした。回虫でダイエットをする療法は今でもスイスで実際にあるそうです。回虫は宿主が死ぬと自分も死ぬ運命にあるので決して死に至るまで宿主を苦しめないんだとか。