浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

政治のねじれの先行き

2010-08-02 07:52:33 | 国際・政治

政治の安定を望む声は多いのですが、今の政治のねじれ現象を見ていますと、なかなか解消に向けてはその糸口が見つかっていないような気がします。国の衆議院と参議院のねじれ、国と地方のねじれ、自治体の首長と議会のねじれ、議会の会派のねじれと、あらゆる議論すべきステージにおいてねじれ現象が起きている状況です。

原因の一つは、政策中心の選挙、マニフェスト選挙にあると思われます。大衆民主主義が進む中で、権力志向すればするほど、有権者に迎合する表向きの政策となり、政策の負の部分が置き去りにされてしまうということになります。つまり、一つの政策に賛否両論はつきものであるにもかかわらず、その議論の調整機能を果たしていた組織、たとえば政党や会派の組織が、その組織としての機能を果たさなくなり、選挙に勝つための政策に終始している事態になっていることではないかと思います。

有権者にとっては、個々の政策の負の部分はなかなか見えにくいものですし、表面的な判断をせざるを得ないのが実情です。単に個々の政策の賛否を問うことだけで選挙をするはなく、政党の理念を明確にし、政党組織はどうあるべきかを考えたうえでの選挙をすべきではないかと思います。

以上


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