幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

ホンモノの浮世絵を鑑賞

2024-09-11 | 旅行

偶然ではあるが、今回の旅で二つの美術館を見つけた。

ひとつは「中山道広重美術館」、もうひとつは「岐阜浮世絵春画美術館」である。

いずれも計画には無く、偶然に見つけたのであった。

 

「中山道広重美術館」(岐阜県恵那市)は、館名が示す通り中山道と広重をテーマとする作品を集めている。

1階の展示室には、日本橋を起点とし京都を終点とする木曽街道(中山道)六十九次の作品が通して展示されている。

歌川広重、渓斎英泉のホンモノの「木曽街道六十九次之内」を、胸をワクワクさせながら次々と観てまわった。

2階は資料館のようになっていて、展示のほか、版画を刷る体験もできる。

サンプルの「大井」(赤、黒、黄、青、茶)を刷ってみたが、ホンモノとは比べるべくもないが初挑戦ながらよくできた。

 

もう一か所の「岐阜浮世絵春画美術館」は、岐阜公園(岐阜市)の近くにある。

「こんな珍しい美術館があるんだ!」と驚きの気持ちを抱きながら入ってみた。

閉館直前の時刻であったが、館長さんが気持ちよく迎え入れてくれ、その上、親切に説明までしていただいた。

館長さんが40年以上の歳月をかけて集めた、2000点もの「春画」の中から順次展示されている。

肉筆画や版画、カラーや白黒、大から携行サイズまで、一枚ものから綴じた本まで多岐にわたる。

対象も、花魁からお公家様らしき人までもが描かれていて興味深い。

作者には、喜多川歌麿、歌川広重、鈴木晴信など、私でも知っている有名な浮世絵師も並んでいる。

実は、これはちょっと驚きであったが、さすがにきれいな絵を描いている。

 

以上の浮世絵の美術館二館の鑑賞は、今回の旅では想定外であった。

日常ではあり得ないと思っていたことが突然実現し、なんとも楽しい経験が出来た。

 



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