中村 幸春 夢丸釣行記

遊漁船 夢丸での釣行記をお届けしております。
スズキ、太刀魚、メバル、スルメカ、甲烏賊、アオリイカ、キス 案内

七夕の出荷

2023年07月08日 | ブログ
2023/7/8 雨後の出荷
七夕時期は鱸が集結する場所がある
今みたいに夢丸から狙っていないときは、増水したParadiseに通っていた
場所を明記すると、事故があるといけないので伏せるが、半夏水が出たときは、もの凄い食欲でルアーを丸呑みする
20年ほど前に七夕の夜、掛かったSea BASSがオイラのTrophyだけど、用水路に飛び込んで逃がした。
奴はホンマのMonsterだった
この時期は海釣りは流木流草でワヤクソだけど、寝ていてもダメ
釣れなくてもResearchしないとイケン
時化ても増水でも濁流でもすることは山ほどある
気ままな仕事では無い
深夜0時に出荷した
漁師から見れば「あいつはアホじゃ」「経費も考えていないのか?」と揶揄されるが
オイラは全然平気
そー30kgの魚より、今夜の数少ない魚の方が値打ちがあるのよ
銭金ではコンナ労力は出せない
疲弊している自分を奮い立たせるのは、自慢の魚だからなんだ
1匹でも極上この世一の魚を提供できれば、オイラは大喜びになれるのよ
漁師は稼いで価値を得るが、オイラは釣り師!美味い魚を1匹でも提供できれば、十分なんだ
ホンマはもう少しは、儲けが欲しいけどね
誰もしない少しの魚の出荷
損得勘定が長けた人なら絶対にできない
オイラの周りもみんな同じ考え
愛弟子はオイラの性分を把握しているから、「気張っていますね」と言ってくれるけどね

市場の目利きは、そーそんな魚の仕立てを見極めている
世間では00〆がEEとか言っているが、オイラの夢丸締め具は価格に現れる
IF、夢丸締めが悪いならTOPは取れない
そーこの少ない魚も全て最高値が付いた。
市場に通い始めは何度も「これではダメよ」「死魚はダメ」「持ち帰りんさい」とも言われた
あれから15年かな?
今でも「これでは値が付かないよと」言われることもあるが、「今日はブラブラですよ」と言える魚を
出荷したときは、にんまり「EEね」と言われる
世間では不景気、魚離れ、養殖に勝天然魚はいない」とも言われるが、
丁寧に出せば市場の目利き達は見極めてくれる
たった100円でも最高値がある魚を出せることが、オイラの釣り師の意地なんだ
漁師と釣り師は正反対の部分がある
費用対効果を考えず釣りたい一心で動くのは釣り師
費用を最小限に抑えて、莫大稼ぐのが漁師
オイラは100%金持ちには慣れない
なぜなら稼ぐ術を考えられないのよ
賢い人はどうやって 稼げるかを考えるけれど、オイラはいかに美味い魚を提供できるかを考えている
損益分岐点は死ぬまで辿り着けないだろう
このBlogを見てくれている釣り師達は1匹でも極上の魚を仕立ててください
そーすれば家族もみんな「魚を食べさせてね」と応援してくれるはず。かも?


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