YUNUBI

YUNUBI=ユヌビは、私が嫁いだこの地の方言名だ。30年余の会社経営、子育てに良くも悪くも終止符をうった。

債権者

2008-01-27 | Weblog
 私は、7ヶ月を経てようやく債権者への思いを巡らすようになった。
本当に済まないと思う。債権者の大半は金融機関だった。
 長い付き合いは30年を超える。少し前までは、メイン銀行があって当然、そんな風潮だった。バブルがはじけた頃から、金融機関に何度か裏切られ、いつか取引先が5行になり、浅く広く借りるという資金繰りになった。
 今、振り返るとこうなるまでに、銀行や同業者にただの一度も遅延や不払いはなかった。高い利息や保証料、求められる保証人、腹が立っても、きっと良くなると必死で資金繰りをして、会社を支えた。

 だが、ここ10年は、嵐の中の襤褸船だった。蛇行を続けても、重い荷を降ろせず、とうとう沈没した。襤褸舟に海賊のような社員を乗せて走ったのだ。
 襤褸船に、信用という名札をつけた銀行は立腹したに違いない。
同業者の債権者は友人関係が多く中堅の会社が殆どだった。私らにつられる事がない額だったのはせめてもの救いだったと思う。
 が、私らの突然の倒産は、晴天の霹靂だったに違いなく、彼らの立腹も又仕方のない事で、それぞれの担当者の顔が浮かび済まないと思う。
 同じ地域で生きる同業者の債権者との助けたり助けられたりの情の関係は、音もなくスパッと切れた。
 一方で、長い付き合いに感謝と励ましをくれた債権者がいた事に、心が和んだことは生涯忘れない。

 会社が倒産した事で、保証人である私らは、普通に働いては一生返せない借金を背負った事になった。
 破産手続きの為に、21万6千90円の夫と二人分43万2千180円を弁護士を通じて裁判所に予納金として収めた。
 これで、弁護士に支払った金額は193万2千180円となる。
 
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