「カラオケ行こ!」 2023年 日本
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監督 山下敦弘
出演 綾野剛 齋藤潤 芳根京子 後聖人 橋本じゅん
やべきょうすけ 吉永秀平 チャンス大城
RED RICE 米村亮太朗 岡部ひろき
坂井真紀 宮崎吐夢 ヒコロヒー 井澤徹
加藤雅也 北村一輝
ストーリー
合唱コンクールを終えた森丘中学校の合唱部。
3位になったことで部長の聡実はトロフィーをもらいに行くと、見知らぬ男から「カラオケ行こ」と言われた。
気迫のある男の誘いを断れず、聡実は「カラオケ天国」へ。
男は名刺を出して狂児だと名乗ったが、聡実は彼がヤクザであるとわかって萎縮した。
狂児は組のカラオケ大会で最下位になった者には恐怖の罰ゲームとして親分から刺青をされるので、それを回避するため上手くなりたいという。
狂児から歌を聞いてもらってアドバイスをして欲しいと頼まれ、聡実は渋々ながら狂児の『紅』の歌を聞き、手を上げて唄うのはまずいと助言をして帰ることができた。
次の日、合唱祭の練習が始まる中、なんと校門に聡実が忘れた傘を届けに来た狂児の姿があった。
聡実は狂児に歌の助言も欲しいと言われ、合唱部用の練習冊子を渡して帰らせた。
再びカラオケに呼ばれた聡実は、狂児が冊子を元に真面目に練習していたことに驚いた。
聡実は同じパートの和田からサボっていると非難されながらも、映画部に顔を出す回数が増えていった。
そうして狂児の歌に付き合う回数も増え、聡実は彼の音域にあった 曲を何曲か提案した。
聡実は『紅』の英語パートを関西弁で和訳し、狂児はしみじみと歌詞を読み上げた。
歌詞の意味を知って感慨深そうにする狂児に、聡実は狂児の女性への影を感じた。
日は変わり、聡実の評判を聞いた狂児の仲間たちがカラオケに押しかけ、ヤクザたち十人ほどが彼を「先生」と呼びつつアドバイスをもらうために何人かが歌った。
聡実はハッキリと歌の評価をし、「カス」呼ばわりされて激怒する者もでたが、狂児のとりなしでみんなが御礼の頭を下げることになった。
合唱祭当日、聡実は会場に向かう途中で狂児らしき男が救急車に運ばれるのを見て動揺する。
3位になったことで部長の聡実はトロフィーをもらいに行くと、見知らぬ男から「カラオケ行こ」と言われた。
気迫のある男の誘いを断れず、聡実は「カラオケ天国」へ。
男は名刺を出して狂児だと名乗ったが、聡実は彼がヤクザであるとわかって萎縮した。
狂児は組のカラオケ大会で最下位になった者には恐怖の罰ゲームとして親分から刺青をされるので、それを回避するため上手くなりたいという。
狂児から歌を聞いてもらってアドバイスをして欲しいと頼まれ、聡実は渋々ながら狂児の『紅』の歌を聞き、手を上げて唄うのはまずいと助言をして帰ることができた。
次の日、合唱祭の練習が始まる中、なんと校門に聡実が忘れた傘を届けに来た狂児の姿があった。
聡実は狂児に歌の助言も欲しいと言われ、合唱部用の練習冊子を渡して帰らせた。
再びカラオケに呼ばれた聡実は、狂児が冊子を元に真面目に練習していたことに驚いた。
聡実は同じパートの和田からサボっていると非難されながらも、映画部に顔を出す回数が増えていった。
そうして狂児の歌に付き合う回数も増え、聡実は彼の音域にあった 曲を何曲か提案した。
聡実は『紅』の英語パートを関西弁で和訳し、狂児はしみじみと歌詞を読み上げた。
歌詞の意味を知って感慨深そうにする狂児に、聡実は狂児の女性への影を感じた。
日は変わり、聡実の評判を聞いた狂児の仲間たちがカラオケに押しかけ、ヤクザたち十人ほどが彼を「先生」と呼びつつアドバイスをもらうために何人かが歌った。
聡実はハッキリと歌の評価をし、「カス」呼ばわりされて激怒する者もでたが、狂児のとりなしでみんなが御礼の頭を下げることになった。
合唱祭当日、聡実は会場に向かう途中で狂児らしき男が救急車に運ばれるのを見て動揺する。
寸評
山下敦弘は多作家でジャンルも広い。
今回はコメディである。
ヤクザが中学生にカラオケの指導を受けるという設定自体が滑稽なのだが、クスリと笑ってしまう小ネタが満載。合唱部顧問代理の森本先生が合唱に対する愛を説き、愛は与えるものだと言った後で岡家の食事シーンとなる。
そこで母親は焼き鮭の皮を綺麗に取って父親のご飯の上に乗せるのだが、それは母親の父親への愛の受け渡しだと言った具合だ。
聡実の使っている傘のエピソードや、合唱コンクールへのお守りのエピソードなど、所々に出てくるギャグに笑わされる。
聡実と狂児の会話はまるで掛け合い漫才のようで、ハイテンションな狂児と大人しすぎる聡実の対比が面白い。
綾野剛の熱烈な歌唱もインパクトが強い。
これはコメディだが、同時に聡実の成長物語でもある。
聡実は合唱部の部長だが後輩の和田に責められっぱなしだし、女性部員で副部長の中川が仕切っているところもある。
それは声変わりでソプラノの音域が出せなくなってきていることにもよるのだが、もともと自己主張が強い方ではないのだろう。
カメの傘を鶴の傘に代えられると、不満ながらも鶴の傘を受け入れてしまう性格だ。
その彼が狂児に中川、和田との三角関係をを冷やかされるとブチギレル。
初めて聡実が大声を上げる場面だ。
狂児の死を聞いて、呑気にカラオケをやっているヤクザたちに大声を上げて憤る。
彼への鎮魂歌として「紅」を熱唱する。
聡実が初めて歌声を披露する場面だで、ジーンとくるシーンとなっている。
エンドクレジットが終わってもう1シーンあるのだが、このシーンはなかなかいい。
内容的に軽い作品だが、僕は結構楽しめた。