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バイク乗りのちょっと寄り道、思った事…

吉備桃太郎伝説 1

2010-05-12 20:49:30 | ツーリング
建設費がいくらかかったのか、巨大な瀬戸大橋をETC割引を使って1,000円で渡る。
非常に便利でありがたいがこれが赤字国債発行の原因のひとつかと少し頭を過ぎるが
それは本来能天気なバイク乗りなのですぐに忘れ去り
今日は天気も良く海の上だが風も穏やかなので
一番左の走行車線を瀬戸内の島々や行き交う船を見ながら
高速を走っているのかと疑うような速度でゆっくり堪能する。
瀬戸中央自動車道は倉敷ジャンクションで山陽自動車道になり
すぐに岡山ジャンクションを左折して岡山自動車道に入るのだが
すでにご存知の様に途中の路側帯であの店開きをしたので
少し遅れて目的の岡山総社インターに到着した。
ちょうど北方向正面の山頂付近に辺りの緑とあきらかに異なる雰囲気をした
土と岩で茶色くなった山肌がすぐに目に付く。
そう、これが桃太郎が退治した鬼が住んでいたという伝説の鬼ノ城である。

まずは備中国分寺のレンゲで囲まれた五重塔を散策
その後、桃太郎(吉備津彦)を祭る吉備津神社へ行く。
さすがに歴史を感じさせる神社は小高い山にありながら
遠くからでも確認できる立派なもので
いきなりの急な階段を上ると拝殿がある。
「悪い鬼たちを退治してくれてありがとう」
なんて幼稚園児でも考える様な事を作法に則って桃太郎に礼拝した。
実際、皆が知っている桃太郎の話なんてそんなものでしょう。
そしてここまでは完全に絵本の延長のままでした。

社横の順路に従って進んで行くとせっかく上ったのに
長い通路で緩やかな傾斜で下って行く。
そこにあるのが桃太郎が討ち取った鬼の首が埋葬されてある
吉兆を占うあのかまどがある所だ。
黒光りした中に入ると「ようこそいらっしゃいました」っと声をかけられ
不意な問いかけに誰もいないと思っていたのでビックリしたので振り返ると
後ろの角に白い割烹着を着たおばあちゃんが正座をして座っていた。
10帖位の室内に大きなかまどが2つあり一つにお湯が沸いたお釜がある。
そのかまどの下に鬼の首が埋められているというのだ。
神事の後、そのお釜からでる響きの音によって吉兆を占う。
その日は暑かったのだが
そこに鬼の首が眠ると考えるとだけは凛とした空気が流れた。

ここに本当に鬼の首が眠るのか?
鈍感な私でも確かに何かが埋葬されてあるような感じがする。
でも本当に鬼の首なのか?
絵本はここでリアルな話に私の中で変わった気がした。


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