さて、オートサロンに言った次の日。
2023年1月15日。
久しぶりに関東に出向いたので、予定を詰め込みました。
ずっと行きたかったココ。
GUNDAM FACTORY YOKOHAMA!
誰もが夢見る、アレを実現した施設です。
そう、等身大のガンダムが動きます。
動き方は色々ありますが、これだけでも夢いっぱいです。
山下公園の外からチラッと見えるRX78F00。もうワクワクが止まりません。
と言いつつ、入口はどこ?とフラフラしちゃいました。
まあ、単純に山下公園の奥から、だだっ広い道を歩いていくだけでした。
そして、到着。
うわぁ~立ってるよ。
こういうドックに立っているのは、メカ好きにはたまりません。
別作品ですが、パトレイバーの篠原重工(レイバーメーカー)生産ラインを思い出します。
違いますかね。。。まあ、ホワイトベースのモビルスーツデッキと言うよりリアル感があると思いますが。。。
と言いつつ、この場所。
後ろを見ると、そこそこも駐車場ぐらいの広さ・・・それほど広くありません。
始めは「住宅展示場みたい(笑」と思っちゃいました。
とにかく、立像を立てることを中心に考えた施設ですね。
それが、動きます。
確かに自立では無いです。ただ、関節を動かしていることに感動するわけです。
これを見た感想として2点思いつきました。
1つは「よく作ったよね」という事。
「作るぞ」という情熱が、一般企業を巻き込み、1つの現実を目標に向かって作り出す。
今どき「私は何をすればいいのですか?」という人が多い昨今。
みんなが「~やりたい」という思いと、実現するというプロフェッショナル感が無いと実現しなかったと思います。
前日に、何かの記事で読んだのですが・・・
「アニメは幼稚な人が見るもの。そこから現実に目を向けないとダメになる」
的な話。
これを見ても「幼稚」と言えるのでしょうか?
確かに、妄想を形にしただけです。
アミューズメント目的で、役に立つというものでは無いかもしれません。
しかしながら、建築・建造技術、モーター技術、素材技術、ロボット技術など、現在の技術を総動員して作られたものです。
そして、その経験は、各社の今後に生かされるはずです。
無駄ではないと思います。
本来、科学技術は「無駄」から始まり、転じて有用化されるものが殆どです。
それを基礎研究と言います。
企業では、利益を出さなくてはいけませんが、こういう基礎研究は利益に直結するものではありません。
ただ、時間が経つにつれて有用化されていきます。
この「ガンダム」で得た経験は次につながるはずです。
そして、これを見た未来の技術者が、新たな技術を生み出してくれるはずです。
それは決して「幼稚」では無いと思います。
逆に「アニメは幼稚」と思う人たちが、これほどの建造物が作れたでしょうか?
ビルを建てるのが関の山でしょう。
そして、思った事のもう一つ。
それは、「ようやく作れたか」という、1つ目とは逆の感想。
我々クルマ好きから見ると、今どきモーターパワーでスパーカーが作れる時代です。
エンジンとモーターのハイブリッドを使い、300キロで走るクルマもあります。
そして、外装素材のCFRP。
クルマ好きなら、おなじみの素材です。
かなりお高いカーボン素材です。
つまり、おなじみの部材を使っているので、もう少し早く実現できるかと思っていたところもあります。
ドキュメントを見ると、色々大変な事があったことは知っています。
それだけ、今どきの技術でも「難しいものは難しい」という所なんでしょう。
この施設ができたのが2021年。
それから2年。
この間に、電気自動車をはじめとするモーター技術が飛躍的に進んだのかもしれません。
いや、本当に進歩が加速したように感じます。
これが技術のブレークスルー。
今作ると、もっとすごいものができるかもしれません。
このガンダムを見ていると、科学技術の今後が「まだまだ進める」、そんな気にさせてくれます。
ただ、1つ目で書いた「無駄と思われる基礎研究」。
こういう、よく見れば今後につながるかもしれない無駄は、国が率先してやるべきなんです。
・・・まあ、ガンダムは作らないでしょうけど。。。
国が「科学技術」に、ちゃんと目を向けてくれれば・・・とちょっと思うわけです。
「二番じゃダメなんですか?」
国が、そんな事言っちゃだめです。
基礎研究は、ブレークスルーに直結するのですから。
おっと、固め話になってしまいましたが、一番好きなアングルは
ここです。平和なバックとガンダムのアンマッチ感。
たまりませんな。