先日、ラーメン屋に行った時のこと。
店員のお嬢さん二人が、何やら話しています。たぶん免許取り立てなのかな?
「え~ブレーキって踏むんですかぁ?」
・・・怖い、怖すぎる。
さて、このネタで書きたいと思います。
殆どのドライバーは、ブレーキは踏まないようです。
御幣があるようで(笑
ブレーキは「緊急」の時に踏む装備だそうです。
それ以外は、アクセルのON/OFFとステアリングで運転するのが、日本の(世界かも?)常識らしい。
なんでこんな常識が、一般的になったんだろう?
確かに、昔・・・そう昭和の時は「ブレーキ踏まないのが速いんだぁ!」という人が多かった。
まあ、「速い」とは何かって、どこかで語ろうと思いますが。
この考え方が、この”令和”の時代にも生存する考え方である点、大変怖いと思います。
免許取り立ての嬢ちゃんまで、この考え方に毒されているという事は、大変怖いですね。
という事は、その人の周りに人、親、兄弟、親戚、地域すべてが、このように考えていると思っているのでは?と勘ぐってしまいます。
実際そうなんだろうけど。。。
過去から脈々と言い伝えられているのは、ほんと「昭和の呪縛」としか思えないですね。
このことからわかる通り(わかるか?)、アクセルとブレーキの踏みかえができない人が、大変多いという事。
「踏みかえが遅い」
では無いですよ。
「踏みかえができない」
です。
アクセル踏んでいても、ブレーキに足を置いて準備するという事が、習慣的にできないんです。
ニュースでよく聞くのが「運転歴が浅い人は、踏みかえが遅い」って事。
でもね、老若男女、ほとんどの人が「踏みかえる事すらしない」=「踏みかえる技術すら持っていない」です。
昨今の「自動ブレーキ」なんかも、この「ブレーキを踏む習慣が無い人たち」向けに考えた装備であると思います。
大きな声で言ってはおらず、あくまで「緊急」と言っていますが、多分本音は違うと考えます。
日産は、もっと露骨で
「アクセル話すだけでブレーキがかかる」
やら
「アクセル踏みっぱなしでも曲がれる」
やら
「ブレーキ踏んでなくても、ブレーキがホールドされる」
と。
もう完全に「こいつら、ブレーキ踏めねーから、アクセルの状況と周りの状況で、自動でやっちゃおう」的発想です。
声には出さないですけど
「えぇ~ブレーキって踏むんですか?」
という人の、声を受けての装備なんだと思います。
「ブレーキの踏み間違い」と言えば許されると思われている時代ですが、問題の根源は全然違う所にあると考えます。
それは、この
「ブレーキを踏まない方が速い=上手」
という、昭和初期の考え方が、全ての根源にあるのではないでしょうか。
最後に書きます。
ブレーキを踏むのは難しいのです。止まるまでに何十メートル、何百メートルかかることを瞬時に判断し、合わせた踏力で踏む。
次のレベルは、車の姿勢をコントロールするために、ブレーキの踏み方を変える。
ブレーキを半分でもリリースしないと曲がれないという常識。
そういう使い方をするのが「ブレーキ」。
奥が深く難しい。
ドライビングスキルが低い「昭和の呪縛」の発言を聞く必要はなく、本当に上手な人の話に耳を傾けるべきではないでしょうか。