語るか、語らざるか。。。
先日、北海道にてカートの事故がありました。
その件です。
そもそも、モータスポーツに限らず、スポーツとは危険なものです。
どれだけ準備しても、怪我をすることもあれば事故も起きる時があります。
そのため、カート事故に関して「誰が悪い」「誰が責任を取るべき」とかは語れないと思っています。
昨今の時流として「安心・安全」という言葉が激流のように社会に流れています。
メーカーもお店も、猫も杓子も「安心・安全」を提供しますと流していますが、使い方を間違えれば当然事故は起きます。
工業製品であれば、不良品は必ず発生します。
それを100%「安心・安全」と思われるような伝え方は、よろしくないと思っています。
0か1か?では語れないのではないかと思います。
とはいってもカート事故が起こった場所は、駐車場なのかな?
臨時に作った場所なんですよね。
JAF規定に合わせるのは、なかなか難しいところではあると理解はしていますが、なるべく近づける方が良かったのかな?
とは思います。
それも、サーキットなどを走っている人を走らせるわけではないとの事で、もう少しマージンを持つべきだったのでは?
と言っても、さすがに暴走するなんて想像もしていなかったと。
先日行った安曇野F1パークさんは
と、しっかりガードレール、スポンジバリアなどで飛び出さないように、見ている人もコースから離れるように作られています。
この事故で思う事は、レンタルカートでも時速40キロぐらいは出ます。
この速度で人にぶつかってしまえば、簡単に人の命が奪われます。
皆さんは、歩行者の横を抜ける場合、何キロで走っていますか?
それも、軽自動車でも1トンぐらいの重量物で。
簡単に、人の命が奪えることは理解できるかと思います。
この出来事で「自分は凶器に乗っていること」、そして「正しく運用しなくてはいけない事」を再認識できるのではないでしょうか?
もし、この思いに到達できない人は、申し訳ないですが乗用車には乗らない方が良いのではないでしょうか。
思い出したのが、先日レンタルカートに乗った時、女性が乗りに来ていました。
彼女たちが、スポンジバリアに直角に突進していました。
業界的にはTボーン衝突って奴です。
不思議なのは、スポンジバリアに突っ込むまでアクセス踏みっぱなしなんですね。。。
いわゆるアクセルとブレーキの踏み間違いって表現されるものです。
踏み間違いでは無いですね。パニックで思考が停止、生き死も想像できなくなった状態です。
カートは、リアタイヤの左右が直結でデファレンシャルギアが付いていません。
そのため簡単に曲がりませんし、下手な角度で縁石に乗れば弾かれて、着地した角度によっては逆方向に引っ張られます。
・・・つまり、アクセルを慎重に踏める技術が必要ですし、何かあった場合は即座にブレーキで車を止める余裕が必要です。
そして、疲労などの「限界」を感じた場合は、すぐに止める勇気も必要です。
下手な奴は乗るな!というわけでは無いです。
ただ、何かが起こると想定して「自分を押さえてチャレンジする」とか、場数を増やして「簡単にパニックにならないようにする」という練習が必要だという事です。
「安心・安全」である前提ではなく「何かが起こる」を想定する感じです。
今は、魚を食べる時、すぐ「ごっくん」するらしいですね。骨があることを想定しましょう。
お魚の命を、美味しくいただいていることを感謝するためにも。
あ、そうそうカートでアクセルとブレーキを同時に踏んで「止まりません」というレポーターがいたとか、いないとか。
レンタルカートがクラッチ無しでエンジンストールしない理由を考えましょう。
ちなみに、スーパーカブやスクーターがストールしない理由もね。
レポーターは、もう少し勉強した方が良いのでは?
そう考えると、経済部の記者は「すごいなぁ~」と思うのは、私だけでしょうか。