毎年、この季節になりますと、その年の新卒の新入社員を新商品等に例えると、
○○型であるとの記事を目にします。今年は「消せるボールペン型」とのことです。
新入社員のタイプを命名している公益財団法人日本生産性本部によりますと、
その特徴は「見かけはありきたりでも、実は状況の変化に柔軟に対応できる」とのことです。
ただし、注意も必要で、「不用意に熱を入れる(厳しい指導をする)と色(個性)が消え、
酷使しすぎるとインクが切れてしまう(離職してしまう)」と解説しています。
「消せるボールペン」の文字が「消せる」のは「消える」のではなくインクの色を摩擦熱で透明にするためであるといいます。
そのため、車のダッシュボードや熱い飲み物の下など、温度の高いところに不用意に書類を置くと文字が透明になってしまいます。
このことを、個性が消えることや酷使しすぎることでの離職に例えています。
劣悪な環境でインクが消えてしまうのは、いま東京で研修を受けている新入職員だけでなく、
すべての職員にとって同じことと考えます。そのようにならないためにも、よりよい職場環境の実現が望まれます。