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梁啓超 雑誌「新民叢報」発刊 新民体

2025-02-15 | ファッション
「中国史叙論」を執筆・刊行した梁啓超は翌年(1902年)1月に月2回発行の雑誌、
「新民叢報(シンミンソウホウ)」を発刊します。
新民説・新史学をこの雑誌で展開、1907年7月迄発行し続けます。(途中休刊有り)
「新民」は「民(たみ)を新たにする」で梁啓超の新造語ではなく
昔、科挙の郷試受験の際、覚え暗記した儒教経書「大学」が典故(古典引用)。
「大学之道 在明明徳 在新民 在止於至善」
人が学ぶべき道は
1 明徳(聰明な徳)を明らかにする2 民を新たにする3至善(最高の善)にとどまる 
 ことである。
新民とは「民衆を教え導き徳を育み新しい人間へと変えていくこと」とか。
因みに賢いGeminiは
「人間が学ぶべき道は、生まれながらに持っている善い性質を明らかにし、人々を教え導
 いてより良い社会を作り、そして、究極の善に達することにある。」と解釈してます。
但し、梁啓超の「新民」に込めた意味合いは来日後獲得した「nation→国民」なのです。
来日直後、目・耳にした「和製翻訳漢語」、それを文章にした「漢文訓読体」から
梁啓超は「漢文訓読」から訓点を外し、語順変更で、「和文漢読」を編み出し、
何と「和文漢読法」と云う本までも著しているのです。
この文体は「新民叢報」から「新民体」と称されるようになります。 続く。

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