CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-257「声 姿なき犯罪者」(韓国)

2022年11月20日 14時00分07秒 | 韓国映画
金の話が出たらすぐに切ること
 釜山の建設現場の従業員たちが振り込め詐欺の標的となり、多くの人々が大金を奪われた。
 現場作業員として働く元刑事のソジュンは、愛する妻と同僚の30億ウォンを取り戻すべく詐欺犯を追い始める。手がかりを掴んだソジュンは中国のある建物に潜入するが、そこでは組織化された詐欺集団が総責任者クァクの下で振り込め詐欺を行なっていた。
 新たに300億ウォン規模の詐欺計画が企てられていることを知ったソジュンは、復讐に乗り出す。(「作品資料」より)


 振り込め詐欺を題材としたクライム・アクション。

 元刑事で今は建設現場で働くソジュン。

 ある日、妻が振り込め詐欺に引っ掛かり、そのショックで事故に遭う。

 同じ時、建設会社も詐欺に遭い、社長が自殺。
 作業員の給料も支払われなく、皆が途方に暮れてしまう。

 怒りをたぎらせたソジュンは、金を取り戻そうと、元刑事の勘と捜査能力で犯人を見つけ出そうとする。

 しかし、突き止めた先は組織ぐるみで詐欺を行う巨大な集団であった。

 ソジュンは振り込め詐欺の本拠である中国に渡り、組織に潜入し、危険な目に遭いながらも復讐を果たそうとする。

 ソジュンの危険を顧みないような潜入行動も興味深かったが、組織ぐるみで、しかも企画書のように台本が作成され、それによって電話をかけて詐欺を行うというのが驚きだったな。

 台本を書いている男、クァクの、人の痛みを喜びとする非道な感じは、凶悪犯そのものである。

 ソジュンの、時に警察の敵になるような、時に警察に痕跡を残すような潜入で、組織に入り込んでいく行動。

 その展開は興味深く、刑事ではないソジュンが果たして犯人たちをどう扱うのか。

 組織化された振り込め詐欺の実態と、ソジュンの猪突猛進さに惹き込まれる作品であった。

 傍で見ていると、どうして引っ掛かるのかと思いそうだが、実際かかってくると判らないな。

 金の話が出たらおかしいと思わないとダメだろうな。

/5

監督:キム・ソン、キム・ゴク
出演:ピョン・ヨハン、キム・ムヨル、キム・ヒウォン、パク・ミョンフン、イ・ジュヨン
於:新宿武蔵野館

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 22-256「君だけが知らない」... | トップ | 22-258「コ死 デスロワイア... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国映画」カテゴリの最新記事