CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-024「セブンソード 修羅王の覚醒」(中国)

2021年02月02日 21時18分20秒 | 中国映画
近くにいるのに、何故遠ざかる
 1644年。天下を自由に操ることのできる秘宝・秘修羅魔眼に、朝廷の闇組織・神調門の魔の手が迫っているとの密書が届く。天山七剣の一振りである青干剣を授かった楊雲ソウは、秘密の洞窟・修羅墓に隠された秘修羅魔眼の奪還に向かうが、女剣士・幽冥魔姫に敗北。秘修羅魔眼は悪の手に渡り、修羅王が覚醒してしまう。瀕死の楊雲ソウは娘の易蘭珠を魯王軍の兵士・穆郎に託して絶命する。
 16年後、地上では神調門が暴虐の限りを尽くしていた。修羅王は既に天山五剣を揃え、残りの二2振りである青干剣と游龍剣を血眼になって探している。
 天山の剣士・凌未風と彼の弟子・易蘭珠は青干剣と游龍剣を携え、16年前の因縁の戦いに身を投じる。(作品資料」より)


 中国の古典小説「七剣下天山」を原作として映画化したファンタジー・ソード・アクション。

 同じ原作を映画化した、2005年製作、レオン・ライやドニー・イェンが出演した「セブンソード」も観たことがある。

 「セブンソード」は7人の剣士が登場したと記憶にあるが、本作はそうではなかったな。

 秘宝、秘修羅魔眼を体内に取り込んだ男、修羅王を思うままに操る朝廷の闇組織、神調門。

 それを止めるため、天山より剣士の凌未風とその弟子、易蘭珠が天山七剣のうちの二振りを携え遣わされる。

 そんな凌未風と易蘭珠の戦いを描いたソード・アクションであるが、そこに二人が助けた女剣士、劉郁芳が絡んでくる。

 16年前に生き別れた恋人、穆郎に凌未風の雰囲気が似ており、穆郎ではないかと思う郁芳。

 そんな二人の恋物語もかなり比重が高く、いかにもな展開であったな。

 果たして、凌未風は修羅王を倒し、奪われた五検を取り戻すことが出来るのか。
 そして、神調門の企みを阻止出来るのか。

 アクションは、ワイヤーを駆使して繰り広げられ、舞のような剣劇と激しい殺陣を見せてくれる。
 VFXも駆使されて、ファンタジックな世界観を醸し出している。

 穆郎をいまだに慕い、凌未風にその面影を見る郁芳と、師である凌未風をこれまた慕う蘭珠。
 どうも二人の女性に挟まれる形になる凌未風の決断が3人の行く末を決めてしまいそうな展開。

 七剣に関するエピソードはほとんど皆無であったが、ワイヤーを駆使したアクションは楽しめ、三角関係とも言える恋物語の行く末も興味深い作品だった。

 正直、目的まで達せずに終わったようで、続編があるんだろうなと思わされる結末だった。

/5

監督:フランシス・ナム
出演:チャン・チゥオ・ウェン、チェン・ディエ、アンヅゥイー、チャン・ハオ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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