CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-169「トゥ・クール・トゥ・キル 殺せない殺し屋」(中国)

2023年07月13日 00時29分55秒 | 中国映画
そのナイフが気に入ったなら、進呈する
 万年エキストラばかりの売れない役者ウェイは、決してあきらめず俳優の夢を追い続けていた。
 ある日、彼は大スターの女優ミランから映画の主役に抜てきされ、伝説の殺し屋カールという役を演じることになる。この大きなチャンスに愚直なまでに役に入り込んでいくウェイだったが、そのことがやがて周囲を思いがけないかたちで巻き込んでいく。
 ミランとその弟で映画監督のミラーが画策していた計画も次第にコントロールを失っていき、それぞれの思惑が交錯する中、次々と予期せぬ展開が巻き起こる。(「作品資料」より)


 組織のボスから出資金の返済を求められ、それが出来なければ結婚してくれと言われた女優のミランは、ボスの命を狙う伝説の殺し屋カールを知っていると口にしてしまう。

 そして、万年エキストラである役者のウェイに目を付け、映画の主役だと偽り、彼に伝説の殺し屋カールを演じさせ、組織のボスに会わせることにする。

 完全に撮影だと思っているウェイの、想定を超えた言動に周囲は振り回されることになる。

 ウェイの演技に対する独自のこだわりが、危険な状況でも思わぬ笑いを引き起こす展開。

 本作は、三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」を中国でリメイクした作品。

 オリジナルの話はあまり憶えていないが、ウェイが最初にボスに会うシーンで、何度もナイフを舐め回すシーンがあるが、これは違う意味で佐藤浩市の印象が残っていたな。

 ウェイは、完全に撮影だと信じて動いている。

 アドリブで、心の声をカメラがあると思っている方向に向かって語るシーンが何度もあり、その都度笑いに誘われてしまう。

 ウェイが殺し屋カールを演じ続ける中、果たしてこの話の顛末はどうなるのか。

 実は、本物の殺し屋カールは、最初の任務で大怪我を負い、病院に入院することになる。

 そして、思わぬ展開から一緒の病室に入るのことになるのが。

 久々に何度も笑わせられた作品であるが、これはオリジナルの三谷幸喜監督の話が面白かったからなのか。

 ウェイを演じたウェイ・シャンも個性あって面白い演技を披露していたな。

/5

監督:シン・ウェンション
出演:ウェイ・シャン、マー・リー、チェン・ミンハオ、ジョウ・ダーヨン、ホアン・ツァイルン、アレン・アイ
於:TOHOシネマズ シャンテ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 23-168「Pearl パール... | トップ | 23-170「札束と温泉」(日本) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

中国映画」カテゴリの最新記事