CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-262「TOKYO24」(日本)

2019年11月01日 11時38分36秒 | 日本映画
私はこの東京という国の大統領
 2030年。オリンピック開催後の東京は、たくさんの問題を抱えていた。国政では選挙制度改革の問題や政治家たちの汚職や犯罪が多発し、地方分権推進が叫ばれている。また、情報化社会により物や情報がリアルタイムで輸入され、国民の考え方やライフスタイル、価値観の変化とともに激動の時代に突入していた。
 そんな東京で手腕を振るっていた人気抜群の女性都知事・東條真知子の公約に、首都の治安維持、警察組織の見直し、特別捜査犯罪チーム・T24の取り組みがあった。その目玉は、AI刑事を誕生させることだった。民間からも応援を取り付け、都知事のブレーンである科学者・西村によって開発、製作を進めるが、何者かが西村を誘拐する。
 政策を妨害する者との戦いに挑む都知事はT24に事件解決の命令を下すが、裏で都知事を裏切るものが続出し、彼女の政策をよく思わない者の犯行が明らかになる。(「KINENOTE」より)


 近未来の東京を舞台に、AI刑事を中心とした特別犯罪チームが、都のプロジェクトを妨害しようと試みる犯人たちを阻止しようと捜査を進めていくサスペンス・アクション。

 
 AI刑事が登場する作品ということで、技術の進歩した世界を描いているのだが、作品の仕上り自体はかなりチープなものだったな。

 東京都知事の推進するAIプロジェクトが詰まったデータを何者かが盗み出し、AI刑事、青島と特別捜査チームの金城蓮、小田由紀が捜査に乗り出し、その様子が描かれる。

 捜査の顛末と共に、都知事の姿が主立って描かれるが、何かしら秘密を持っているような様子も垣間見せており、怪しい雰囲気があったな。

 映像もチープで、演技も少々拙さが目立つ作品ではあったが、長谷直美が演じた都知事だけはさすがに貫禄があったな。
 現東京都知事を多少なりとも彷彿させるような都知事役だった。

 犯人たちの狙いは何となく判るのだが、そのために何をしようとしているのか、こちらも少々判り辛かった。

 サスペンス・アクションということで、もっとスピーディなアクション。
 複雑に絡み合った犯罪模様などを見たかったのだが、物足りなさが残ったな。

 ラストにはどんでん返しも用意されていたが、驚きというほどでもなかったかな。

 AI刑事は様々な能力を駆使して捜査を行うが、最後の能力をもっと活発に使えば、解決は早かったかもしれないな。


 物足りなさも残る、チープな感じの作品ではあったが、この雰囲気でもいいのかな。

 続編もあるようで、観てしまいそうだな。

/5

監督:寺西一浩、軽部進一、岡田主
出演:寺西優真、キム・グァンス、葉加瀬マイ、長谷直美、五代高之、白石朋也、中村誠治郎
   根本正勝、西村保登、原あや香、高橋直気、イム・スヒョク、前田瑞貴、奥田圭悟
於:渋谷ユーロスペース

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