CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-039「目撃者 闇の中の瞳」(台湾)

2018年02月11日 02時43分15秒 | 台湾映画
この話は最後の1ページが最も怖い
 新聞社の敏腕記者シャオチーは、中古で買ったばかりの愛車をぶつけてしまい、修理に出したところ、過去にも事故を起こしていたことが判明する。しかもその事故とは、彼が見習い記者だったときに偶然目撃した当て逃げ死亡事件だった。
 折りしも誤報記事が原因で解雇されてしまったシャオチーは、先輩記者マギーの協力を得て、未だ犯人の捕まっていない9年前の事件の真相を究明すべく調査に乗り出すのだったが。(「allcinema」より)


 新聞記者のシャオチーは、ぶつけてしまったことをきっかけに、中古で買った愛車を調べたことによって、思わぬ事実を知る。

 9年前に山道で当て逃げ事故が発生し、偶然にもそれを目撃したのがシャオチー。
 その被害に遭った車が愛車であったことが判る。

 いまだ犯人が捕まっておらず、誤報によって新聞社をクビになったシャオチーはその事故を調べ始める。

 基本ラインは、シャオチーが9年前の当て逃げ事故の犯人を突き止めようとする話であるが、そこに思いも寄らぬ人物が事故に関わっていたことが判り、調査は思いもかけぬ方向へと進んでいく。

 被害者のうち、生き残ったシュー・アイティンを見つけ出すシャオチーであるが、彼女は事故のことは忘れてしまい、話もしたくないと考えている。

 しかし、その後シューは行方知れずとなり、犯人捜しと共にシューの行方を捜すこととなるシャオチー。

 果たして、シャオチーは事故の犯人を見つけ出せるのか、そしてシューの行方を捜し出せるのか。


 当て逃げした犯人が判明していくところは、そんなに驚くほどでもなかったが、被害者であるシューとその仲間であった人物との関わりと秘密。
 そして、シャオチー自身にも隠された秘密があったことが判明し、話は錯綜していく。

 シューと仲間の顛末はなかなか強烈なものがあったな。
 更に本当の当て逃げ犯は違うのかもしれないという示唆。

 全てを知ったシャオチーが最後にした決断により、どこにも正義はないのではないかという感じの結末。

 シャオチーが最後に語った笑い話は、内容そのものは本当に笑えるものであったが、意味するところは何であったのかな。


 自分の愛車が事故車であったことから、思わぬ事実が判明していくサスペンス。
 先が読めない展開と凄惨な展開、そして思いも寄らぬラストと、興味深く面白いサスペンスであった。

/5

監督:チェン・ウェイハオ
出演:カイザー・チュアン、シュー・ウェイニン、アリス・クー、クリストファー・リー、メイソン・リー
於:新宿シネマカリテ

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