CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-267「3人の信長」(日本)

2019年11月03日 23時14分42秒 | 日本映画
人生50年、ことを成すには短すぎる
 金ヶ崎の戦いにより敗走中の信長が今川軍の残党に捕まってしまう。
 ところが捕らえられた信長は3人もいた。しかも3人とも本物を守ろうと、我こそは本物の信長だと猛アピールする始末。
 万が一影武者の首を討ち取るようなことがあれば、今川家はいい笑いものになってしまうと、一味を束ねる蒲原氏徳は、本物の信長を見定めようと、あの手この手で3人に迫っていくのだったが。(「allcinema」より)


 金ヶ崎の戦いで劣勢となり、敗走を余儀なくされた織田信長。

 そんな信長への復讐に燃えていた、桶狭間の戦いで敗れた今川軍が信長を捕らえ、その首を落とそうとする。

 しかし、今川軍の残党が捕らえた信長は3人。

 信長の顔を見たことのない今川軍残党の蒲原氏徳たちはどれが本当の信長なのか見極めようと様々な手を考える。

 癖も傷も全く同じ3人。
 果たして本当の信長は誰なのか。

 そんな信長の様子と頭を悩ます今川軍の残党たちの姿を描いた時代劇コメディ。

 コメディではあるが、突き抜けるほどの笑いを求めた作品でもなかったかな。

 困惑する今川軍残党の姿に笑うところは随所にはあるが、根底には信長の全国統一に対する想いとそれに共鳴した影武者たちの想いが描かれている。

 一番気になるのは、捕らえられた3人のうち、本物の信長は誰なのかということ。

 途中で1人の正体は明らかになるが、残る2人のうち本物はどちらか。

 そんな中で信長たちは脱出する術を図ろうとする。

 信長の正体に関しては、もしかすると、という気持ちを持つが、真実は正にそのとおりだったな。

 現代は、100歳まで生きる時代と言われているが、当時は人生50年。
 思いを成すには、それを受け継ぐ者たちが必要だったということなんだな。

 ラストも笑いで終わらせて、笑いを楽しみ、未来への想いを感じる作品であった。

/5

監督:渡辺啓
出演:TAKAHIRO、市原隼人、岡田義徳
   相島一之、前田公輝、奥田瑛太、坂東希、高嶋政宏
於:TOHOシネマズ新宿

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