CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-242「このろくでもない世界で」(韓国)

2024年08月15日 00時14分50秒 | 韓国映画

顔の傷は使いものになる

 とある地方の暴力がはびこる町。貧しい家庭で育った18歳のヨンギュは、継父からの暴力に耐える日々を過ごしていた。そんな彼にとって、義理の妹ハヤンと悪態をつきながら一緒にハンバーガーを食べる時間が唯一の救いだった。

 しかしある日、ヨンギュはハヤンを守るために暴力沙汰を起こして高校を停学になり、示談金を請求されてしまう。生き抜く術を持たないヨンギュは、地元の犯罪組織のリーダーであるチゴンを頼り、彼のもとで働くことに。

 憧れのチゴンに徐々に認められていくヨンギュだったが、ある日、組織の非情な掟に背いてしまい。(「作品資料」より)

 

 ある地方都市を舞台に貧困から脱しようと喘ぐ少年が、裏社会で生きる男と出会ったことから起こる出来事を描いたクライム・ドラマ。

 18歳のヨンギュの生活は荒んだもの。

 家では酔った義父から激しい暴力を受けている。

 何とか金を貯めて母親と共に別の場所へ行きたいと思うが、そう簡単に金は貯まらない。

 ヨンギュは町の犯罪組織のリーダーであるチゴンの元を訪れ、仕事をさせてもらうことになる。

 ヨンギュが組織でのし上がっていく姿を描くのかと思ったが、ヨンギュは優しさを打ち消すことができず、組織の掟を破ったりしてしまう。

 果たしてヨンギュは今の状況から脱することが出来るのか。

 暴力シーンは、ヨンギュが義父から受けるものから、チゴンとその部下が見せるものまで狂気と凄惨さをかなり見せている。

 チゴンにも優しさはあるのだろうが、それを完全に打ち消しているようである。

 ヨンギュがなかなか非情にもなりきれない中、ついに悲劇が起こってしまう。

 気になるのは、ヨンギュが義父に対し反撃するのかというところ。

 結末はヨンギュとチゴンにとって、決してハッピー・エンドというわけではなかったが、興味惹かれるクライム・ドラマであった。

/5

監督:キム・チャンフン

出演:ホン・サビン、ソン・ジュンギ、キム・ヒョンソ、チョン・ジェグァン、ユ・ソンジュ、パク・ポギョン、キム・ジョンス、チョン・マンシク

於:TOHOシネマズ新宿


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 24-241「ラスト・ブラッド ... | トップ | 24-243「エレクトロフィリア... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国映画」カテゴリの最新記事