CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-124「静かなるドン 後編」(日本)

2023年05月26日 00時50分29秒 | 日本映画
日本統一を目指す
 新鮮組との抗争が激化するなか、鬼州組内部では次期組長の座を巡って混乱が広がっていた。
 一方、静也は秋野とお互いに思い合っているにも関わらず、ヤクザという立場が足かせとなり、一歩を踏み出せずにいた。
 自分の信念とヤクザ社会の掟との間で揺れ動く静也だったが。(「作品資料」より)


 人気コミックを実写映画化した「静かなるドン 前編」に続く二部作の後編。

 愛する秋野を危険に晒してしまい、彼女から遠ざかる新鮮組組長の近藤静也。

 そんな中、敵対する鬼州組でも跡目争いから内部抗争が勃発しようとしている。

 鬼州組の組長に祭り上げられたのは、亡き先代組長の妻である坂本龍子。

 静也は龍子に新選組と鬼州組が親子杯を交わすことを提案し、周囲を驚かせる。

 目論見があってそんな提案をしたようである静也であるが、果たして新選組と鬼州組の関係はどうなっていくのか。

 この提案とその結果によって思いも寄らぬ事件が発生し、鬼州組は新選組に全面戦争を仕掛けようとする。

 犠牲者を出さないように自分の信念を通そうとする静也であるが、更なる悲劇が起こり、ついに静也が立ち上がる。

 基本的には、鬼州組との対決で終始する話であるが、その中で静也と秋野との関係も描かれる。

 鬼州組に組員が襲撃されても、手を出さないように命令する静也。

 その辺りは、優しさと信念が仇になっているようで、ちょっとその様子に苛立ちを感じなくもない。

 もちろん最後は立ち上がり、捨て身で戦いに挑む。

 ヤクザ同士の争いを止めさせ、平和を目指す静也が、鬼州組との戦いで決めた新たな目標が最後に発せられる。

 話としては、ある意味成長する静也の姿を描いた作品で、一つのエピソードがまとまり、この先も話は続いていくんだろうなと感じさせる。

 組長としての活躍は少なかったように見えたが、意を決する話で興味深い展開であった。

/5

監督:山口健人
出演:伊藤健太郎、筧美和子、深水元基、本宮泰風、三宅弘城、坪倉由幸、内田慈、朝井大智、小西貴大、藤井陽人、今野杏南、宮崎吐夢、筒井真理子、寺島進
於:池袋HUMAX CINEMAS

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