CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-092「1917 命をかけた伝令」(イギリス・アメリカ)

2020年03月12日 01時00分41秒 | イギリス映画
速き旅人は常に独り
 第一次世界大戦真っ只中の1917年。西部戦線ではドイツ軍の後退が始まり、イギリス軍はこれを好機と、追撃に乗り出そうとしていた。
 しかし、それはドイツ軍の罠だった。
 そのことを一刻も早く最前線の部隊に伝えなければならなかったが、あいにく通信手段は途絶えてしまっていた。そこで若い兵士スコフィールドとブレイクが呼び出され、翌朝までに作戦中止の命令を届けるよう指令が下る。この伝令には味方の兵士1600人の命がかかっていた。その中にはブレイクの兄も含まれている。
 こうして2人は塹壕を抜け出し、いくつもの危険が待ち受ける無人地帯(ノー・マンズ・ランド)へと飛び込んでいくのだったが。(「allcinema」より)


 第1次世界大戦時の西部戦線。
 イギリス軍の若き2人の兵士が、味方がドイツ軍の罠にはまり、全滅するのを防ぐため、伝令に走ることとなる。

 その距離14.5キロ。

 ドイツ軍が撤退したとはいえ、予断を許さない状況の中、スコフィールドとブレイクの2人は翌朝までに伝令を伝えるため、決死の走行を開始する。

 全編ワンカットで撮影したという作品で、冒頭の自軍の塹壕のシーンからして緊迫感いっぱいで始まり、その後もいつ敵に襲撃されるのか判らないという状況が続いていく。

 ドイツ軍は撤退し、無人になっているという地を2人は走り抜けようとするが、ドイツ軍が仕掛けた地雷線による爆発で生き埋めになりそうになったり、集中銃撃を受けたりと、危険な状況が展開する。

 空中戦が行われ、自軍が撃ち落した敵機が自分たちに向かって落ちてくるという緊迫のシーンもあり。

 ドイツ軍の罠にかかると1600人の自軍兵士が犠牲になりかねず、その中にはブレイクの兄も含まれている。

 ブレイクは兄と自軍が護るため、命をかけて走る。
 スコフィールドは最初、この任務に選ばれたことを恨んでいたが、思わぬ事態が途中で起こり、必ず自分も伝令を届けると決意し、任務を遂行する。

 思ってもいなかった展開になり、ちょっと驚かされたな。

 ワンカット撮影ということでリアルタイムで展開される話ではあったが、途中時間が途切れるところもあり、伝令任務はギリギリの状況となる。

 果たして、無事伝令を届け、自軍を護れるのか。

 厳密にはワンカットではなかったかなとは思うが、常にスコフィールドたちと同じ目線での展開で緊迫感溢れる作品だった。

/5

監督:サム・メンデス
出演:ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング
   コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ、アンドリュー・スコット
於:新宿ピカデリー

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