CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-293「EXIT イグジット」(韓国)

2019年11月27日 00時44分58秒 | 韓国映画
よく考えろ、錘に耐えられる体重か
 ロッククライミングが趣味の冴えない無職の青年ヨンナム。70歳になる母の誕生日を祝うパーティ会場で、学生時代に想いを寄せていた山岳部の後輩ウィジュと数年ぶりの再会を果たし、一人で心躍らせていた。
 ところがその時、街では原因不明の有毒ガスが発生し、道行く人たちが次々と倒れる大事件が起こっていた。そして次第に上昇してくる有毒ガスがついに彼らにも迫ってきた。
 やがて取り残されてしまったヨンナムとウィジュは、ガスから逃れるべく、ロッククライミングの技術を駆使して、高層ビル群を上へ上へと登り始めるのだったが。(「allcinema」より)


 街の真ん中で有毒ガスが発生。
 母親の古希祝いのパーティに来ていたヨンナムたちが、迫り来るガスから逃れるため決死の脱出劇を繰り広げるサバイバル・アクション。

 テロにも近い状況となるサスペンスであるが、全体的にはコミカル・テイストで物語は進んでいく。

 ヨンナムが何歳かはよく判らなかったが、就職も出来ず、ぶらぶらしている。
 学生時代は山岳部でロッククライミングもしており、進撃の鉄棒男と呼ばれる程鍛えているようだが、ちょっとへたれ感を漂わせている。

 パーティ会場には学生時代にふられた後輩のウィジュが働いており、それを目当てでパーティ会場を決めた様子。

 そんな中で事件が発生。
 立ち上ってくる有毒ガスから逃れるためヨンナムたちは屋上へ避難しようとする。

 屋上に出られず、ヨンナムはロッククライミングの経験を活かし、決死でビルの壁をよじ登っていく。

 さすがにビルを登っていくシーンは、見ていても何か体がむずむずするような緊張感があったな。

 しかし、決死のシーンはそれに終わらず、ヨンナムとウィジュは2人救助ヘリから取り残されることになる。

 そこからは2人で決死の脱出を図る。

 ロープでビルとビルの間を渡ったり、思い切ってジャンプしたり、ロッククライミングのようによじ登ったり。

 命を賭けた行動を見せる2人は、その行動は格好良いのだが、泣き叫んだりする姿は、情けなくも現実的な人間かもしれないなと思わせる。

 有毒ガスが立ち上ってくる中、2人は最も高い場所を目指してひた走る。
 クライマックスは疾走感もあり、緊迫感も上がっていく。

 果たして2人は逃れることが出来るのか。

 そして気になるのは2人の関係。

 2人で正に命の危機に晒されながら脱出を図ろうとすると、気持ちも傾いていくのじゃないかな。
 正に吊り橋効果ということになるだろうな。

 コミカルな基本テイストながら、緊迫感溢れる脱出劇で惹き込まれる作品であった。

/5

監督:イ・サングン
出演:チョ・ジュンソク、ユナ、コ・ドゥシム、パク・イナン、キム・ジヨン
於:新宿武蔵野館

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 19-292「ジェミニマン」(ア... | トップ | 19-294「下忍 青い影」(日本) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国映画」カテゴリの最新記事