CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-031「食われる家族」(韓国)

2021年02月09日 22時13分00秒 | 韓国映画
以前は知らない人でした
 半年前、目の前で起きた轢き逃げ事件で妻を亡くしたソジンは、一人娘のイェナを連れ、年老いた両親と実家で暮らしていた。
 そんなソジンの元に、25年前に行方不明になった妹のユジンが見つかったとの連絡が入る。ユジンを名乗るその女は、DNA鑑定でも血縁関係が証明され、両親は二度と会えないと思っていた娘の出現に喜び、イェナも優しく美しい彼女に懐いていく。
 しかし唯一、そこに不穏な空気を感じ取ったソジンは、長年実家で働く家政婦のファンにユジンを探るよう依頼。ところが、ファンはユジンと出掛けた後、突然退職を願い出て、消息不明になってしまう。
 そして、ユジンの知り合いの夫婦が、新しい家政婦として住み込みで働き始めるが。(「KINENOTE」より)


 25年前に生き別れとなった妹が突然姿を現し、家族と共に暮らし始める。

 どこかその妹、ユジンに不信を抱くソジン。

 しかし、そんなソジンの想いとは裏腹に、ユジンは家族に深く入り込み、しかも突然いなくなった家政婦に代わり、彼女が新たな家政婦を住み込みで働かせ始める。

 何となく話の展開からすると、「パラサイト 半地下の家族」を思い出させるような展開であるが、こちらの方が雰囲気は重苦しく、緊迫感がある。

 両親はすっかりユジンのことを信用し、ソジンの話に耳を傾けないどころか、彼を責め立てたりする。

 果たして、ユジンは本当に妹なのか、それとも何かしら目的を持ってソジンと家族に入り込んだのか。
 その目的は何か。

 どこか怪しげな様子を見せるユジンに対し、家族や警察に訴えるソジン。
 しかし、ソジンは半年前に妻を目の前で轢き逃げで殺され、情緒不安定になっているようで、精神科医に通い、薬まで処方してもらっている。

 そんな状況で、精神が不安定だと判断され、もしかすると事件の加害者とされるのではないかと思われる展開。

 主人公が精神を病んでいると判断、更に事件の犯人扱いされてしまうという展開は、これまで幾つか観てきたように思うが、本作も悲惨な結末となりそうな雰囲気。

 先行きが気になったが、真相が明らかになるクライマックスからは、ちょっと拍子抜けのようなところがあったな。

 まあ、後味悪い感じで終わることはなかったので、これはこれで良かったのかな。

 いずれにしても、怖い話ではあったな。

/5

監督:ソン・ウォンピョン
出演:ソン・ジヒョ、キム・ムヨル、イェ・スジョン、キム・ジヨン、チェ・サンフン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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