CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-195「恋する惑星」(香港)

2022年09月01日 22時26分40秒 | 香港映画
その時彼女との距離0.1ミリ、57時間後僕は彼女に恋をした
 エイプリルフールに失恋した刑事223号は、振られた日から1カ月後の自分の誕生日までパイナップルの缶詰を毎日買い続けている。恋人を忘れるため、その夜出会った女に恋をしようと決めた彼は、偶然入ったバーで金髪にサングラスの女と出会う。
 一方、ハンバーガーショップの店員フェイは、店の常連である刑事633号あての手紙を店主から託される。それは刑事633号の元恋人からの手紙で、彼の部屋の鍵が同封されていた。
 彼に淡い恋心を抱くフェイは、その鍵を使って部屋に忍び込むが。(「作品資料」より)


 1994年製作、日本では1995年に初公開されたウォン・カーウァイ監督作。

 こちらも「天使の涙」と同じく4Kレストア版として公開された5作のうちの一本。

 もちろん初公開時に鑑賞しており、初めて劇場で観た中国、香港映画でもあったな。

 二人の警官の失恋と恋模様を描いた作品。

 二部構成になっている作品で、最初は刑事223号が恋人と別れ、失意に陥っている中、バーで金髪の女性を目にして声をかけるという展開。

 金髪の女性は、ある密輸に携わっていたようだが、裏切りに遭い、その復讐を果たそうとしている。

 初見の時は気付かなかったが、この前半部で後半に登場する人物が、チラリと姿を見せているんだな。

 後半は、刑事223号もよく立ち寄る小食屋で働くこととなったフェイが、こちらも常連である警官663号に恋をし、ちょっと突拍子もない行動に出るという話。

 どちらかと言えば、後半の話がメインになっているよう。

 そして、後半では繰り返し、ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」が流れ、更にフェイを演じたフェイ・ウォンが歌う「夢中人」が何度も流れる。

 両曲とも印象深いと言うか、ヘビー・ローテーションで刷り込まれてしまう。

 フェイは、あるきっかけで663号の部屋の鍵を手に入れるのだが、そこからフェイが取る行動というのは、一つ間違えば犯罪と言われかねない行動。

 663号も鈍感と言えば、鈍感だな。

 前半は、ハードボイルドな雰囲気を湛え、後半はちょっとコミカルでハートフルな感じになっている。

 こちらは、ある意味ハッピー・エンドで終わる恋愛模様だったかな。

/5

監督:ウォン・カーウァイ
出演:トニー・レオン、フェイ・ウォン、ブリジット・リン、金城武、ヴァレリー・チョウ
於:グランドシネマサンシャイン池袋

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