CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-058「エア・ストライク」(中国)

2019年03月03日 01時02分33秒 | 中国映画
最後に帰った者がこれを受け取る
 時は1941年、日中戦争下。中国は、重要拠点である重慶を失いつつあり、圧倒的に不利な状況にたたされていた。
 そんな中、米軍ジャック・ジョンソン大佐が、中国空戦部隊を指揮することになる。しかしながら、中国人航空兵は知識も経験も乏しい状態であった。(「作品資料」より)


 日中戦争が激化する1941年を舞台に物語が繰り広げられる戦争アクション。

 日本軍、ゼロ戦の襲撃に対抗するため奮闘する中国空戦部隊の面々の姿、そしてパイロットながら怪我のため、別の特殊任務を請け負うこととなったガントウの奮闘。そして何度も空襲にさらされる重慶の人々の姿を映し出している。

 アクションとしては、やや大雑把というか、せせこましい展開という印象。

 一つ一つのシーンの細かさが足りなかったかな。

 中国空戦部隊はゼロ戦に苦戦し、パイロットも足りない状況。
 半人前のパイロットを訓練し、戦わさなければならない。

 それを指揮するのは、アメリカ軍のジャック・ジョンソン大佐。

 空戦で怪我をしたパイロットのガントウは、荷物を運ぶトラックを援護する任務を負う。

 トラックに積まれている荷物が何かは知らずにいるガントウであるが、そのトラックを狙う日本軍によって何度も襲撃される。

 危険な状況に何度も遭いながら、ガントウは奮闘する。

 トラックの片輪走行や、車輪の下りない戦闘機の着陸をトラックで助けるなどの、ちょっと驚きのシーンもあるが、戦闘機同士の激しいアクションを見せてくれる。

 この作品、中国映画ではあるが、ハリウッドも協力しており、アート・コンサルタントなるものをメル・ギブソンが務め、ジョンソン大佐を演じたブルース・ウィリスやエイドリアン・ブロディも出演。

 ブルース・ウィリスの娘ルーマー・ウィリスも出演しているらしいが、どの人かは判らなかったな。

 ハリウッドも関わっているためか、中国兵も、更に重慶の人々も英語で話している。
 日本軍は日本語で話していたが、字幕は英語。

 英語も吹替かなと感じる人も多かった。

 ハリウッドも協力、アジアからも韓国のソン・スンホンやニコラス・ツェー、サイモン・ヤムも出演という超大作。

 日中戦争が題材となっていたが、あからさまな反日という感じはなく、どちらかと言えば、苦難からも立ち上がる強さを国民に訴えるような感じであったな。

 しかし、本作、出演していたファン・ビンビンの脱税問題のため中国国内の上映が中止されてしまったらしい。
 
 多分力を入れた作品だったんだろうが、皮肉な結果になった作品だな。

/5

監督:シャオ・フェン
出演:ブルース・ウィリス、リウ・イエ、ソン・スンホン、ウィリアム・チャン
   ファン・ビンビン、ニコラス・ツェー、エイドリアン・ブロディ
   ファン・ウェイ、ウー・ガン、スー・マ、フェン・ヤンチェン、ルーマー・ウィリス
於:シネマート新宿

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