CINECHANが観た映画について

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基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-110「シン・ウルトラマン」(日本)

2022年05月26日 00時02分20秒 | 日本映画
酔ってもいないのに、なんでブルーシートで寝てるの?
 「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれる謎の巨大生物が次々と現れ、その存在が日常になった日本。
 通常兵器が通じない禍威獣に対応するため、政府はスペシャリストを集めて「禍威獣特設対策室専従班」=通称「禍特対(カトクタイ)」を設立。班長の田村君男、作戦立案担当官の神永新二ら禍特対のメンバーが日々任務にあたっていた。
 そんなある時、大気圏外から銀色の巨人が突如出現。巨人対策のため禍特対には新たに分析官の浅見弘子が配属され、神永とバディを組むことになる。(「作品資料」より)


 言わずと知れた「ウルトラマン」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が企画・脚本に当たった作品。

 さすがにリアル・タイムでは観られなかったが、再放送では何度も観たし、「帰って来たウルトラマン」からはリアル・タイムで観ていたかな。

 新たなウルトラマンであるが、1作目の「ウルトラマン」そして「ウルトラセブン」などにもオマージュを捧げているような作品になっている。

 オープニングが〝シン・ゴジラ〟の文字から〝シン・ウルトラマン〟へと変わるのは、当時の〝ウルトラQ〟から〝ウルトラマン〟へと変わるものへのオマージュだろう。

 序盤、次々と禍威獣が出てくるシーンでの早すぎる字幕の羅列に、本作も「シン・ゴジラ」と同じかと思わせたが、その後の本編は字幕などは無かったな。

 怪獣ではなく禍威獣、科特隊ではなく禍特対、宇宙人ではなく外星人と言っており、更に禍特対のメンバーは実際に戦うのではなく、現場で分析を行い、自衛隊がそれに基づき攻撃するというパターン。

 登場する禍威獣も、かつて見たことのあるような禍威獣で、ちょっと進化しているような感じ。

 ウルトラマン自体は、一番大きな違いはカラータイマーが無いことだろうな。

 そして禍威獣のみならず、外星人も登場するが、メフィラスが変身している人間と、ウルトラマンの人間の姿である神永が、公園のブランコや居酒屋で会話するシーンは、「ウルトラセブン」でのメトロン星人との会話のシーンを思い出せさせるな。

 早々に神永がウルトラマンであるということが明らかになるのは、現代のネット社会を反映してのものか。

 色々とオマージュを差し挟みながら、禍威獣とウルトラマンとの戦いを描き、最後には人類への希望を描いている。

 ゼットンも登場するが、これはまさかの理由で登場する。

 新たなウルトラマンが描かれる作品として非常に興味深い作品。
 「シン・ゴジラ」から感じた緊迫感は少なめであったが、オマージュ満載の作品で、面白い作品であった。

/5

監督:樋口真嗣
出演:斎藤工、長澤まさみ、有岡大貴、早見あかり、田中哲司、西島秀俊、山本耕史、岩松了、嶋田久作、益岡徹、長塚圭史、山崎一、和田聰宏
於:TOHOシネマズ池袋

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