CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-193「ザ・ショック」(イタリア)

2023年08月06日 02時13分19秒 | イタリア映画
何があろうと君は今もオレのものだ
 イタリア郊外の片田舎にある朽ちかけた大邸宅に、ある家族が引越してきた。若くて美しい妻ドラと優しい夫ブルーノとその子供マルコの3人だ。
 ドラは、実は前夫に先立たれ、前夫との間の子供マルコを引き連れてパイロットのブルーノと再婚したのだった。前夫と住んでいたこの邸宅で、新しい生活を始めようと、久しぶりに戻って来たのだった。
 引越しの片づけも済み、一段落した家族に、しかし何者かの影がしのびよっていた。(「作品資料」より)


 1977年製作、日本では1979年に公開されたサスペンス・ホラー。

 「カリコレ2023」にて2Kレストア版としてリバイバル公開されたものを鑑賞。

 イタリア郊外に引っ越してきたドーラと息子のマルコと夫のブルーノ。

 幸せに暮らすかと思ったら、不可解な事象が起こり始め、マルコの様子もどことなくおかしくなる。

 実は、この家はかつてドーラが前夫のカルロと住んでおり、カルロが自殺したためドーラは精神を病んでしまったということがあったよう。

 よくそういう家に住むなと思うが、その理由はクライマックスに明らかになる。

 マルコの言動がおかしくなっていくのは、前夫のカルロの霊が乗り移ったのかと思わされる。

 そんなマルコの行動で、ドーラの身は何度も危険に晒される。

 本作公開時の謳い文句が〝39回連続ショックがあなたに襲いかかる!〟というもの。

 確かに恐怖シーンは何度も出てくるが、一番驚いたのは、いきなり電気が消えたシーンだったな。

 話が進んでいくうちにカルロの死に不審を感じていき、ブルーノあるいはドーラ自身が殺したのではないかと思わされるようになる。

 果たして、カルロはマルコにとり憑き、ドーラに復讐しようとしているのか。

 恐怖シーンよりも真相の方が気になる展開のサスペンス・ホラーであった。

 ブルーノが冒頭で、地下室に鍵をかけ、何かを隠すような雰囲気があったので、早々に怪しいなと思ったが、クライマックスにその理由も判り、驚きと納得が交じり合う結末であったな。

/5

監督:マリオ・バーヴァ
出演:ダリア・ニコロディ、ジョン・スタイナー、デヴィッド・コリン・Jr、イヴァン・ラシモフ、ニコラ・サレルノ、ランベルト・バーヴァ
於:新宿シネマカリテ

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