CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-281「蜜蜂と遠雷」(日本)

2019年11月16日 12時13分41秒 | 日本映画
あなたが世界を鳴らすのよ
 3年に一度開催され、若手ピアニストの登竜門として世界から注目を集める芳ヶ江国際ピアノコンクール。母親の死をきっかけに表舞台から消えていたかつての天才少女・栄伝亜夜は、復活を期してコンクールに挑もうとしていた。
 そんな彼女の前に立ちはだかるのは、楽器店勤めで年齢制限ギリギリのサラリーマン奏者・高島明石、亜夜の幼なじみで名門ジュリアード音楽院に在籍する優勝候補最右翼のマサル・カルロス・レヴィ・アナトール、そして今は亡き“ピアノの神様”ホフマンに見出され、コンクールに波乱を巻き起こす謎に包まれた無名の少年・風間塵という、バックボーンもピアノとの向き合い方も三者三様のコンテスタントたち。
 そんなライバルたちとコンクールを通して刺激しあい、悩みながらももう一度自分の音を取り戻そうともがく亜夜だったが。(「allcinema」より)


 世界から注目を集めるピアノコンクールに参加した4人のピアニストに焦点を当てた作品。

 ジュリアード音楽院で学ぶマサル・カルロス・レヴィ・アナトール。

 楽器店に勤務しながら年齢制限ギリギリで最後のコンクール出場と覚悟を決めている高島明石。

 ピアノの神様と言われるホフマンに見出された無名の少年、風間塵。

 そして、かつて天才少女と言われながら、表舞台から消えていた栄伝亜夜。

 この4人が、それぞれに奏でるピアノに刺激され、思い悩みながら、コンクールの演奏に挑戦する姿を描いている。


 中心となるのは亜夜で、かつて演奏から逃げ出してしまった際のトラウマを必死で振り払おうとしながら、そのプレッシャーによって押しつぶされそうになり、またコンクールからも逃げ出そうかと思ったりする。

 それぞれのピアニストの抱える想いを描いた話で、その描写と、コンクールの結果が気になる展開となっている。

 音楽、ピアノをメインとしているので、それぞれのピアニストが奏でるピアノは聞き応えがあったな。

 さすがに演者が弾いているわけではなく、吹替なんだろうが。

 努力家の明石以外は天才とも言えるピアニスト。

 特に風間塵は何かを引き起こす存在のよう。

 ただ、その塵が何を引き起こしたのかは、あまりよく判らなかったな。

 ピアニストたちの苦悩の内容に関しては、なかなか計り辛いものがあったが、そんな苦悩から脱していく様子や、演奏シーンでの姿などは、惹き込まれるものがあったな。

 クラシック音楽に興味があれば、もっと楽しめた作品だったのかな。

/5

監督:石川慶
出演:松岡茉優、松坂桃李、森崎ウィン、鈴鹿央士、臼田あさ美、ブルゾンちえみ、福島リラ
   眞島秀和、片桐はいり、光石研、平田満、アンジェイ・ヒラ、斉藤由貴、鹿賀丈史
於:池袋HUMAX CINEMAS

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 19-280「ホームステイ ボク... | トップ | 19-282「超・少年探偵団NE... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事