一鉄草魂  鉄道風景と乗車記 

美しい信州の風景を五感で感じながら
日本の鉄道風景を求めて・・・

第1トンネルを抜けて・・・

2019-03-31 14:45:00 | 各地の廃線
信越本線新線の上り線最後となる第1トンネルの出口付近です。
1975年10月28日、EF63-5、EF63-9、EF62-12、EF62-35の4両の事故跡です。
5462列車が第1トンネルで暴走し脱線後トンネル外で転覆した際に、
傾いた機関車がトンネル壁面を擦った跡が生々しく残っていました。

撮影日 2019.03.17 14:01 横川~軽井沢(以下同じ)




すべてのトンネルを抜けると、上り線はこの有様でした。
でも碓氷峠鉄路再生研究会の方々が灌木伐採や除草をしていただいたお陰で
今回、初めて上り線を歩くことが出来ました。
今後は軌道自転車の実験計画などもあり楽しみです。

信越本線新線の上り線を歩く

2019-03-30 14:45:00 | 各地の廃線
おぎのやの釜めしの昼食後、熊ノ平駅から横川へ引き返します。
廃線ウォークでは初めて「上り線」を歩くイベントでした。
この日のために荒れ放題だった上り線を歩けるようにしていただきました。
いよいよ特徴ある2号トンネルに入ります。

撮影日 2019.03.17 13:19 横川~軽井沢(以下同じ)




トンネル内は真っ暗で足元だけライトで照らしながら歩きます。
相当な下り勾配らしく、自然と歩くスピードが上がります。
人が歩いても勾配を感じるくらいでした。碓氷川鉄橋まで来ると小雪が舞う中、
信越本線新線の下り線とアプト線のめがね橋が見えました。




熊ノ平駅と峠の釜めし

2019-03-29 14:45:00 | 各地の廃線
横川駅から3時間半かけて、熊ノ平駅に到着しました。
ああ、やっと着いた…。という感覚ではなく、半分終わっちゃったと感じました。
熊ノ平駅から軽井沢方面を眺めてみます。

撮影日 2019.03.17 12:10 横川~軽井沢(以下同じ)




此処でお昼になり、「おぎのや」の峠の釜めしをいただきました。
思い思いの場所に座り込みますが、雪が激しく舞ってきました。
横川方向からは参加者が続々と熊ノ平駅に到着します。




信越本線の駅弁と言えば、まずこの釜めしを思い浮かべます。
横川駅ホームで電車の発車を気にしながら買いました…。
時は流れど、変わらない味。美味しくいただきました。

新碓氷川橋りょうから熊ノ平駅へ

2019-03-28 14:45:00 | 各地の廃線
レンガ造りのめがね橋を眺めて、暫し信越本線を偲びます。
錆び付いたレールが21年の時の経過を感じさせます。
風は冷たく体は冷えるものの、心は熱く燃え滾っていました。

撮影日 2019.03.17 11:44 横川~軽井沢(以下同じ)




第3トンネルが間もなく終わる頃、出口では七色の光線が…。
トンネルの壁面を使って往時の映像が投影されていました。
あの出口を出たら長い上り坂が終わり熊ノ平駅に到着します。




トンネル壁面には189系の特急あさまを押し上げるロクサン。
懐かしい映像に暫し立ち止まって見入っていました。
誰もが無言で思い思いに信越本線を偲んでいました。




本当にあれから21年の時が過ぎ、189系も姿を消そうとしています。
歴史を振り返って歩き、未来を思って歩く…。
そんな鉄道の旅もいいものだなあと感じていました。

真っ暗なトンネルを歩く

2019-03-27 14:45:00 | 各地の廃線
信越本線新線の下り線、1号トンネルから3号トンネルを黙々と歩きます。
参加者はヘルメット、懐中電灯(ヘッドライト)は必須。
歩きづらいバラストや枕木の上を延々と歩いて行きます。

撮影日 2019.03.17 11:14 横川~軽井沢(以下同じ)




長~い(1号/75m、2号/1.2Km、3号/957m)トンネルの出口が見えて来ました。
参加者は7~80名ほどで2グループに分かれて歩きます。
かなり縦に長くなりますが、誰一人グチはありませんでした。




そして、明治45年12月完成の旧アプト「めがね橋」が見える鉄橋まで来ました。
遊歩道になっている「めがね橋」から新線の鉄橋は良く見ますが…。
200万個のレンガで出来た我が国最大のアーチ橋は美しいですね。

いよいよ信越本線新線へ

2019-03-26 14:45:00 | 各地の廃線
峠の湯から、いよいよ普段は立入禁止の信越本線新線の下り線へ。
下り線は何回か廃線ウォークが行われているので整備されています。
それでもレールは錆び付きコンクリート製の枕木も風化しています。

撮影日 2019.03.17 10:45 横川~軽井沢(旧信越本線・以下同じ)




枕木やバラストも苔むして、ツル科の植物が線路に巻き付いています。
かつては信州と東京までの大動脈だった横軽…。
運転士の父も489系や189系、169系の運転で何度も行き来した峠です。




人間が踏み入れなくなると植物が人工物を覆います。
まるで廃墟と化した鉄道施設があちこちで見られます。
しかし不思議なことに勾配標がひとつも残っていませんでした。


トロッコ列車とシェルパ君

2019-03-25 14:45:00 | 各地の廃線
旧丸山変電所からは勾配もキツくなり65‰の個所もあります。
約20分歩いて峠の湯に着く頃にトロッコ列車がやって来ました。
どんな車両でもレールの上を走る鉄道はいいものです。

撮影日 2019.03.17 10:29 まるやま~とうげのゆ(以下同じ)




2両のトロッコを押し上げてきたのは、北陸重機の機関車?です。
これは2代目で2013年3月27日デビューのシェルパ君です。
鉄道文化むら20周年のヘッドマークを付けていました。

遊歩道アプトの道を行く

2019-03-24 14:45:00 | 各地の廃線
横川駅から峠の湯までは信越本線新線の上り線を歩きます。
レールは残っていますがアスファルト舗装され歩きやすい道です。
使われなくなった信号機も赤く錆び付き時の流れを感じます。

撮影日 2019.03.17 10:01 ぶんかむら~まるやま(以下同じ)




旧丸山変電所に到着しましたが、今は国の重要文化財に指定されています。
横軽廃止直後にはガラスも割れて無残な姿でしたが、修復されたようです。
明治44年建設の列車に電力を供給するための施設でした。




「ぶんかむら駅」と「とうげの湯駅」までの約2.8kmのトロッコ列車の駅です。
「まるやま駅」はトロッコ列車の唯一の途中駅です。ホームから横川方面を見ています。
かつての信越本線新線の下り線ですが、今でもロクサンのブロワー音が聞こえてきそうです。

廃線ウォーク信越本線新線

2019-03-23 14:45:00 | 各地の廃線
横軽が廃線となって21年が経過しました。
旧アプト鉄道の道は整備されて遊歩道になっていますが…、
この日は信越本線新線を歩いて旧熊ノ平駅まで歩く催しです。

撮影日 2019.03.17 09:07 横川駅周辺(以下同じ)




70~80人が参加していたと思いますが、普段は入れないトンネルが魅力。
しかも、熊ノ平からは廃線後初めて上り線を歩くイベントです。
約6時間のイベントの始まりでワクワクしていました。


春の横川へ行って来ました

2019-03-22 14:45:00 | 信越本線(群馬県)

碓氷峠の横軽区間でもある横川駅へ出掛けて来ました。
河津桜も咲いて鉄道文化村も賑わいを見せていました。
動態保存のロクサンのブロワー音も心なしか軽快でした。

撮影日 2019.03.17 08:56 横川駅周辺(以下同じ)




この日の運転体験に使用されていたのは24号機でした。
結構、状態も良く塗装も綺麗に保たれていました。
軽井沢側のズラリと並ぶジャンパ栓受けと双頭連結器が堪りません。




桜の木の脇を単機推進運転して来たロクサンです。
あれから21年以上も経ちますが今だに元気なロクサン。
横川側には鉄道文化村20周年のヘッドマークが掲げられていました。