週末を原村で

非日常性のユッタリした時の流れを信州は原村で。音楽を聴きながら星を眺め!最近は海外の旅の記事もアップします。

§ 米軍基地に関する意識の乖離

2016年09月08日 22時38分05秒 | たわごと(少し硬派に振って)
アメリカ合衆国とソビエト連邦が覇権を競った東西冷戦が終局してから久しい。

何も自説を述べずに、皆様に質問です。

トランプ氏はさらなる駐留経費の負担を日本などの国に求めている。
トランプ氏の主張の根底には「アメリカ合衆国は日本などの国々を守っているのだからして、その経費負担をもっとすべきである。


日本の一部の主義の人達「戦争に負けたので、アメリカ軍に基地を提供しているのである。」
戦争に巻き込まれるから、日本から撤退してほしい。


皆さんはどちらですか。

平和を享受する事の難しさを考えずにはいられません。

後日、自分の考えをアップする積りですが、いつになるかは分かりません。
アップしないかも。


9月11日(日曜日)自分の考えの追記です。

自由主義世界と共産主義世界が分断して覇権を競っていた東西冷戦の時代。
モンロー主義から第二次世界大戦を経て自由主義社会の盟主になったアメリカ合衆国。
それと対峙する共産主義社会のソビエト連邦。
どちらも、自分の信じる主義主張(国家体制)を拡大する為に、また守る為に同盟国の拡大に奔走したのである。
その目的を達成する為に、共産主義国家では人民解放との名目で武力闘争も武力革命も厭わず世界を席捲し始めた。
その前提となる自由主義社会では帝国主義として、武力で他国を奴隷化して搾取してきた経緯がる。
帝国時代であれば武力による解放もある意味その意味を持っていたかもしれない。
第二次世界大戦後でも国民が自由意思にて政治的意思を表示でき且つ政治に参加できる民主的な国家体制は数える程である。
民主的な国家になる為には時間も国民の意識改革も必要であった。
その点、一部の指導者の号令に従い国を変革していくには共産主義は適合した居たのかもしれない。
長い、プロセスを経て国民の総意の一致を見る必要がないのである。
一部のカリスマの指導者が国民を指導すれば良いのであるから、国の変革は早いのである。
良き指導者の時は良いが、必ずしも国を憂い国民を思う指導者ばかりでは無い。
権力には魔物がすんでいるからして、必ず偽善の独裁者に変貌する危険をはらんでいる。

アメリカ合衆国は東西冷戦の時代にあり、自国の価値観が正しいと多くの国にその価値の共有を求めたのである。
その為には世界の警察との自負で、積極的に紛争にも介入し、世界地図から自由主義国が減る事に武力をもってすら抗したのである。
その国の統治者が独裁者であっても、自由主義の陣営であれば同盟を結ぶというダブルスタンダートに立脚した判断である。
その為に自国の軍隊を日本、韓国、サウジアラビア、ドイツなどの国々に駐留させたのである。
しかるに、時代は変わり世界の富がアメリカ合衆国に集まり確固たる経済大国であった時代は過ぎ去ったのである。
ソビエト連邦は崩壊して、世界秩序は大きく変革したのである。
アメリカ合衆国が今でも世界ナンバーワンの経済大国であり、政治大国であり、軍事大国である事に変わりはない。
その影響力たるものは群を抜いている。

東西の冷戦が終結して、鉄のカーテンが無くなった今、アメリカ国民が自由主義陣営を守るとの意味合いが薄れだしているのである。
モンロー主義とまでは言わないが、何故に他国の為に血を流し金を負担せねばならないかとの疑問を持ち始めているのである。
その声なき声を声高に発言しだしたのが今回のアメリカ合衆国大統領候補である共和党のトランプ氏である。
その心は『血をながし、金を使い、アメリカ合衆国はお前の国を守ってあげているのだ。』との発想です。

沖縄の苦労を待つまでもなく、アメリカ軍の基地が存在する自体が占領政策の継続と考える日本人が沢山いる。
今回の北朝鮮の核爆発実験や弾道ミサイルの事を待つまでもなく、国際情勢は切迫している。
軍隊など無くても平和を享受できると思って居る人も日本の平和ボケの方は沢山いるのである。
性善説に立ち何処の国の指導者も善人で侵略者など、この地球上に存在しないのだと思っているのである。
戦後70余年の平和は不断の努力により日本の平和憲法が死守していると思っているのである。
アメリカ軍の駐留など何の意味も持っていないと考えているのである。
でも、本当にそうでしょうか。
大部分の日本人は『主権国家たる日本に治外法権たるアメリカ軍基地が何故に存在するのか。』と思っている。

この意識の乖離が大きいのである。
70余年の長きに亘り平和で居られる意味を考えて見る時期かもしれません。


武力を伴わない国際貢献で日本の自衛隊のPKO(Peace Keeping Operation )部隊が派遣され現地の評価を高めてくれました。
オランダやネパールなど国連軍として参加する国々の軍隊に守られいるだけで良いのか疑問に思わざるようえません。

しかし、心に深く刻む事として、紛争や戦争は防衛の為との大義名分で開始される事が多い事も事実です。
コメント (7)
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